伝 言 板
2014-01-30 労使関係について思うこと
労使関係は、常に対立構造なのかというと、そういうことではないと思っています。
確かに経営を考えた場合、人件費は安く抑えたいと考えるのは普通です。だけど、人件費を安くしたり、人員を減らせばそのシワ寄せは職員に行くことになり、モチベーションを下げ、健康を害し、家族との生活もある職員は離職してしまうこともあります。
職員が辞めたら、採用してまた教育しなければならないことを考えると、どう考えても不合理ですし、病院における看護師不足が深刻なことを考えたらそう簡単に人は埋まりませんし、そもそも勤務条件が悪い環境のままでは、新しい人もまた続かないでしょう。ベテランをどう活かすのか、いかに離職を防ぐのかは経営者にとっても重要なことであり、勤務環境を整えることは結局その職場のためになることなんだと思います。
しかし、職員を使い捨てとばかりに扱う職場が目立つのも事実です。経営を考えるのは止むを得ませんけれど、「職員を大事にする」という視点を忘れてしまうことが大きな問題になることが多いです。
「良好な労使関係」というのは、なかなか難しいかもしれませんけど、説明責任も果たさず、職員の声にも耳を傾けず、経営者の姿勢が問われるようなことで労使間が紛争になることには大いに憤りを感じます。