伝 言 板
2014-02-01 労使関係について
山形に行って来ました。思ったより寒くなくて助かりました。
団体交渉をしていて、相手側の反応は必ずしもこちらの思った通りの反応が得られるとは限らないものです(笑)だけど、時々「???」な反応に驚くことがあります。
たとえば、「当然皆さんは、職員が少しでも働きやすい様に環境整備を行われているんでしょうけど・・・」とか切り出したときに「当然だ」という反応が返ってくるものと思っていると「それはお互いで考えは違う」とか言う場合は、(「まぁそりゃそうでしょうけど」)と心では思いますが、そういうことならまだしも・・・「そこは肯定してくれなきゃ」ってことでも「必ずしもそうではない」などと言われると、この人は何を言い出すのか?と思ってしまいます。
相手側が職員のことを考えてやっていないから揉めるので、恐らく本当は考えていなかったんでしょう。それでも改めて念をおされたら「勿論」と言ってくれないまでも頷いて欲しいのに、頷きすらしない人と話をしていると「貴方は何を考えて仕事をしているんですか?」と聞いてしまいます。
山形での団交は18時から開始して23時45分までの長丁場になりました(汗)この団交でも「貴方が職員を守らないで誰が守るんですか?」と突っ込むことがしばしありました。前途多難です。でも、問題が顕在化すると団結が強まるというのは本当で、今は組合員側が活気づいていて頼もしいぐらいです。団交が終わってからの夕食会でも準夜勤務が終わった看護師さんが次々と駆け付け、朝方4時ぐらいまで賑やかでした。
2014-02-04 組合活動について
組合活動における難しさの一つにその問題がある特定の職員の問題というときがあります(実は往々にしてそういうことではありません)。
病院では様々な職種の人が働いています。その職種によって事情が大きく異なってしまったり、年齢とかでも問題の受け止め方がまるで違ってしまう場合があります。
育児をしながら働いている人と独身の人とでも問題の受け止め方が大きく変わってしまいます。WLB(ワークライフバランス)においては、様々なライフステージでの働く環境の整備が求められているにも関わらず、「夜勤も出来ないなら辞めろ」とばかりに看護師さんが言われた話を聞くと、本当に腹が立ちます。
みんなが働き続けられる職場を作ろうという意識をしっかりと持ち、改善していかなければならないことです。その人、固有の問題かのように「自分には関係ない」などと思っていたら、職員がまとまれなくなってしまいます。
「一人の職員を救う」という姿勢が結局、「自分も含めた多くの職員を救う」ことになることに気が付くべきだと僕は思います。
2014-02-05 団体交渉で必要なこと
団体交渉をするのも久しぶり、おそらく若い人たちは団交を見たこともない。そんな職場もあるかと思います。
「団交に参加してもどうしたら良いのか分からないんですが?」と何人かの職員から質問がありました。
「参加するだけでもとても重要ですよ」「後は、管理者の言うことを良〜く聞いてください」と教えてあげます。「何か言わないといけないんですか?」とも聞かれますけど、「話を聞いていて納得いかなかったら、首を傾げるだけで十分です」と言います。
先日行われたある病院での団交では、自然に「そうだ!」とか声が挙がり、拍手も度々起こっていました。正に「100の理屈より1つの現場の言葉」が管理者の声を詰まらせていました。管理者の答弁は最低でしたが、参加した組合員の姿勢は最後まで頼もしく、追求する思いが会場に満ち溢れていました。
2014-02-06 ちょっと唐突だけど、青年部活動について
公共労は色々な特徴を持っています。組合員が公立学校共済組合の宿泊所や病院・支部で働く職員であることとかもそうです。
そういった特徴とは別に活動の特徴の一つに青年部活動が盛んなことが挙げられます。青年部は今年広島で行われるサマーキャンプにも精力的に関わってきました。昨年、四国に行って自分たちの職場のことを発表したり、病院を見学したり、毎年行われる日本医労連の沖縄平和ツアーに参加したりと活動は様々です。一昨年は被災地を知るということで宮城県石巻市にも出掛けました。また、例年、団交企画として本部の団交に青年部で参加しています。
今の青年部体制を作ってから10年以上経つでしょうか。当時の青年部のメンバーも今では支部で主力になっています。また、新しいメンバーもそれぞれ支部で活躍しているのを見かけると「青年部を立て直ししておいてよかった」と心から思います。正に若い人たちの力が公共労の力の大きな原動力になってきていると感じでいます。一見遠回りなようで、若い芽を大事にしてきたことが成果として表れています。
2014-02-08 看護師さんの問題、沢山あります。
看護師の方は勤務体系も賃金体系も問題が沢山あります。賃金体系の改善要求も行っているところですが、一番大変で問題が深刻なのは勤務体系だと思っています。
看護師の労働条件改善には、様々な障害(障害と言っていいのかどうか)があります。その中でも看護師さん自体が、その問題に気付かないことであったり、気付いても声に出してくれないことにあります。実際、看護師さんは交代制勤務などにより忙しく、あまり組合の活動に参加できない事情もあって、なかなか日頃の問題が表面化され難いというのも悩ましい事実です。
公共労では看護師問題に取り組むにあたって、看護部を組織化し、各病院でも看護師さん同士で話し合う機会を作るよう働きかけていますけれど、なかなか大変です。これは、もっと機会を作るように努力しなくてはなりません。看護師の方たちには「もっと声を上げて欲しい」と思いますけれど、もっとこちらの工夫が必要なんだと痛感しているところです。病院でももっとも多い職種である看護師さんの問題は、公共労にとってももっとも組合員の数が多い職種なので、真剣に取り組むことが急務だと感じています。
2014-02-10 要求をまとめること
2014春闘の要求をまとめなければなりません。
要求をまとめるというのはなかなか難しいもので、組合員からの声をもとに要求を作成しようと2014春闘要求アンケートを行なっています。要求アンケートの集計結果に基づいて要求を作成する訳ですが、アンケートの自由意見で要求が上がってくる訳ではなく、項目の優先順位などが決まるということになりますから、アンケートの設問にも工夫が必要です。
要求にはいくつかの種類があります。たとえば賃金要求は、どの組合員でも共通のものですけれど、ここ数年賃上げが行われていないことから、諦めてしまっている組合員もいるので、切実な賃上げ要求がいくらなのかということと、実際に要求できるのがいくらぐらいなのかというところで金額には差があります。したがって、アンケートの金額を平均すれば組合員の要求額になるというものでもありません。
日本医労連の2014春闘の賃上げ要求は4万円だったと思いますが、公共労で果たしてそういう要求額がアンケートから出てくるかどうかはそういった事からも分からないというのが実情です。要求の項目はすべて組合員から発信されるのが理想ですけれど、なかなかそうはいかないというところです。しかし、組合員から発信されない要求というのはなかなか闘争として盛り上がらないという難点もあり、組合員としてそのことがどれだけ重要なのかは、教宣活動もして理解を得なければ「統一要求」としてまとめるというのは難しいです。来週末に行われる中央委員会でしっかりと議論を行って、統一要求を固めたいと思っています。
各支部でも支部要求というのがあり、それぞれ春闘要求を取りまとめているかと思います。組合員が納得する要求書を作るためには、組合員の声をしっかりと聴いて要求書に反映させる努力が必要です。
2014-02-13 パワハラ・マタハラ問題
パワハラがなかなか無くならない、というのは何故なのか。
これは、はっきりしているのは行っている本人に自覚がないケースです。受けている方は相当深刻なのに周囲も今一つ気がついていない。「その程度のことで」なんて思っているとしたら大変なことです。
「自分の若いときは」なんて言う感覚は通用しません。確信犯はもってのほかです。
マタハラも同様です。この少子化社会で子どもを産んで育てていくことを周囲でケアしてあげられない職場環境に問題があるんです。だから、せっかく就職したのに仕事は嫌いではないのに、子どものために泣く泣く仕事を辞めていくんです。少子化問題をここで言うつもりはありませんが、厳しい職場環境の中で出産や育児をこなそうとする人を守ってあげられるようにしなければいけないと思います。そんなに頑張らないで欲しいですが、「頑張って!」と応援して行きたいです。そして、そんな職場環境を改善できるようにこちらこそ頑張らないといけないです。
2014-02-16 春闘中央委員会終了
昨日から今日にかけて春闘中央委員会を開催しました。
入谷の医療労働会館で行いましたが、雪のため山形勢は参加できず、前泊していた中執のみの参加、四国からは1時間遅れで何とか参加できて、中央委員会が成立して協議が行われました。春闘方針においては、度々中執で協議を行い、修正案を提案、全員での承認を何とか時間内に行うことができました。中央でイニシアティブを取って方針を決めていくことも可能です。だけど、組合員が納得できる要求を作りたいということで、各支部での協議を促しての中央委員会にしましたから様々な意見が出されて修正も難航しました。
それでも、最後の統一要求について中央委員全員一致で承認を得られましたので、春闘を闘える体制は整ったと感じています。
悪天候の中集まり、熱心なご協議をいただきありがとうございました。東北支部の中央委員の皆さんは山形駅で半日粘っていました。最後は諦めてもらいましたけれど、東北支部の参加できなかった思いも受けて春闘方針、要求がまとめられたと思っています。参加者の皆さん本当にご苦労様でした。
2014-02-19 春闘中央委員会でのことです。
全国から中央委員が参加して今後の方針を話し合う会議です。
これは定期大会でも言えることですが、今の組合では恐らく中央委員や代議員は20代〜30代が大半なんだと思います。
春闘要求アンケートでも60%以上が30代以下で、組合員はとても若い人たちが中心になりつつあります。いや、既に若い人たちが中心と言っても良いです。こういった会議で意見を言うことは大変です。疑問を感じてもなかなか発言はありません。
しかし、今後の運動方針を決める大事な会議ですから、何とか意見を引き出そうと工夫を重ねています。ベテランにはない自由な意見をどの様にまとめていくかは苦労がありますけれど、組合員の意見が偏ることなく寧ろバラバラに出ることも覚悟の上で発言を促し、対話をして決めていきたいと考えています。突拍子もない意見でもそれは大事な意見です。勿論、最後はまとめあげることが求められますけれど、少しずつですが、執行部の意見も色々と出るようになって来た気がして頼もしく感じました。
2014-02-21 若い世代をいかに支えるか。
既に組合員の大半が20代〜30代になっている今、若い人たちの意見は重要です。
その上で、その若い人たちの意見を支えるベテランが必要なんです。20代〜30代の人たちが多くなってきた今だからこそ、それを後押しし、支えるベテランの力が大事だということです。50代はまだまだ元気です。引っ込む必要はないです。若い世代に背中を見せて、そしていつしか背中を押してあげることです。若い芽を潰してはいけません。彼ら、彼女らは先輩たちをじっと見ています。多くを語ることより、一つの行動を見せてあげることです。(語るのは悪くないんですが・・・)僕自身、青年部の人たちと接していると若い人たちの発想や行動力に感心することがよくあります。
世代交代を言っているんじゃないです。寧ろ、ベテランが退いては駄目だと言っているんです。
公共労の夏のサマーキャンプも楽しみです。でも、その前に取り組まなければならない課題が沢山あります。全ての世代が結集して、この難局を乗り切るように頑張りましょう!
2014-02-24 非常勤職員の処遇改善について
職員の半数が非常勤職員になっています。
たまたま、TVである労組がこの春闘での要求をベースアップ1本に絞るのか、契約社員の正規雇用も要求するかで悩んでいるという内容をやっていました。ベースアップ1本に絞るべきだという組合員もいましたが、最終的には契約社員の雇用を守らなくては業務が成り立たないという判断でベースアップの要求と契約社員の正規雇用も要求するということになったようです。
既に医療現場でも宿泊施設においても正規職員だけでは業務が回らないところまで非常勤職員の雇用が進んでいる状況です。
非常勤職員の処遇を改善することが職場の賃金や労働条件の改善に繋がることは明らかです。公共労は非常勤職員の組合加入を呼び掛けると同時に非常勤職員の賃金・労働条件の改善に取り組んでいかなければなりません。まずは、声を掛けることから始めたいと思っています。同じ職場で働く仲間に目を向けて一緒に闘っていくことが重要です。