何故、「超勤の未払い」が無くならないのか？

僕には不思議でなりません。はっきり言って「理解できないです。」と言ってしまうと元も子もないのは分かりますし、世間を賑わしている「ブラック企業」の話を聞くと胸も痛むし、ため息が出ます。僕が言いたいのは公共労の職場でです。

その大半は「使用者側も職員も法律を理解していないことから来る」という気がします。以前、組合の会議で「医療人なら自分の勉強をするのは当たり前で、病院内での研修に超勤を支払えというのは如何なものか？」という意見が出ました。しかし、それは自分が進んで参加するような研修のことではないでしょうか？「業務に必要で、出席を義務付けられたような研修を時間外や休日に行っておいて、時間外勤務手当を支払わない」というケースの議論をしていた時だったのでとても違和感のある発言でした。

看護師さんの場合、「一年目は超勤を申請できない」「看護研究は超勤の対象じゃない」などと言った事例を聞きます。また、「１時間以内の超勤は申請しない」や「始業時より３０分以上早く来る」などと言った事例が依然として「風習」として残っています。これらは全て「サービス残業」です。「サービス残業」という呼び名が悪いです。「時間外勤務手当の不払い」で、労働基準法違反です。職員側が自発的に好きでやっているものではありません。

公共労は、しっかりと要求し、組合員にも理解してもらう努力が必要だと考えています。