伝 言 板
2014-01-07 労働組合なんか要らない?
労働組合という存在が希薄になっているんでしょうか。
「組合なんか要らない」「組合は必要ない」という言葉もたまに聞きます(実際、良く聞きます)。「本当に労働組合がなくて良いと思っているのか」です。言い切ってしまえば、労働者である以上労働組合の存在は不可欠です。ですけど、そういう言葉を聞く職場では組合があっても機能していないことが多いので、同じ組合関係者としては面映ゆいこともあります。「私には組合なんか必要ない」という意見も聞きます。「組合なんかなくても私は仕事をしっかりとやっていける」とか。
でも、「経営が苦しくて組合活動をやっている場合じゃない」とか聞くと「???」になってしまいます。自分は良いかもしれません。賃金が削られるのを我慢してサービス残業をやって、休暇も取らず働いて。だけど、それでは若い人もどんどん辞めていってしまいます。職場を愛し、仕事を愛しているならば、その職場の労働条件を改善し、後輩たちが働きやすい職場にしようと何故思わないのでしょう?「そんな単純なことではない!」という声も聞きます。確かに単純な話ではありません。でも、健康で働き続けられる魅力ある職場作りをしようとすることに何ら躊躇する必要もないことだと思います。組合を脱退する人とかには、組合として応えられなかったという反省も大いにありますけど、その一方で憲法で保障されている労働者としての権利を放棄することに納得がいかない思いがあります。
この辺の考え方は一言では言い尽くせないものがありますから、単純にこちらが強気な姿勢でいられる問題ではありません。言いたいことが沢山あります。また、聞きたいことも沢山あります。それでは「ひとりごと」の域を超えてしまうので、ここでは敢えて、「それでも労働組合は絶対必要なんだ」ということだけ言わせてもらいます。