伝 言 板
2014-04-15 夜勤問題について
看護師の過酷な勤務の一つに夜勤問題があります。
交代制勤務という特殊な勤務体制で公共労の職場では主に三交代制が取られています。もう一つに二交代制というのもあります。三交代制の方が身体の負担は少ないと言われますが、正直言ってどちらも僕からすれば、ナンセンスな勤務体制です(すみません。看護師さんたちの勤務を意味がないとか言うつもりはありません)。単純な割振りではありませんが、三交代制は1日を三分割し、日勤→準夜→深夜で一回りです。二交代制は日勤→深夜で深夜勤務は何と16時間勤務というものです。
普通人間というか生物は朝起きて夜寝るというのが自然であるのに交代制では勤務時間を一週間の中で変えていくということがそもそも健康に良いはずがないからです。しかし、病院は患者が24時間いますから、交代制勤務を余儀なくされているという職場です。だから交代制勤務者は、健康を削って仕事をしている訳です。それを少しでも身体の負担を減らすために言われているのが正循環勤務というもので、日勤→準夜→深夜の順に交代させることを言います。正循環勤務では次の勤務開始に向けて早起きしないで十分な勤務間隔を取ることがその特徴なんですが、一週間の中で勤務間隔を十分に取って、交代していくと逆に週休2日の様に完全な休みを取り難いということになってしまいます。
この辺の説明をしていくと「ひとりごと」では済まなくなりますが、看護師自らが、この正循環を嫌う傾向があります。そして、きつい勤務となっても日勤→深夜や準夜→日勤をこなして(圧縮勤務と言います)、完全な休みを確保しようとします。それは、自分のためだけではなく、主に家族のためにです。日本医労連は、「交代制勤務者は週32時間勤務を」と言っていますし、公共労も32時間勤務を要求に掲げていますが、せめて、交代制勤務者が休暇を取りやすい環境であれば、正循環ももう少し受け入れてもらえるのではないかと考えているところです。