伝 言 板
2014-03-02 週末は大阪に行ってました。
先週の2/27(木)には、小雨の中久しぶりにビラ配布などを行いました。
ビラ配布は本部職員に向けてのビラだったんですが、今回の様に労使の状況を説明し、組合の姿勢を示すということはとても大事なことだと思います。
大阪の施設職員に対し行ったアンケートをみるとほぼ全員が、この1年間での有給休暇の取得日数が1日未満だったことに驚きました。「20年以上勤務しているけれど休暇を取ったことがない」という職員もいます。これは・・・。何とかしないといけないです。アンケート結果でも労働条件の不満な項目で「休暇が取りにくいこと」が上位にありました。僕ら普通の週休2日制の勤務の人間には信じられない実態です。彼らの場合いわゆる公休(週休日)を週に2日選べることによって、更に有給休暇を取得する感覚が薄いんです。用事を公休で済ませてしまうので、更に休暇を申請しないというか、し難いんです。病院の交代制勤務とかも一緒です。予め休暇を取る職員がいることを想定しないでシフトを組んでいるから休暇の申請に対応できないでいます。しかし、何度もいうように有給休暇の申請に対し、正当な理由がなく拒否することはできません。「今日は忙しいから」は正当な理由にはならないということです。職場環境を変えていかないことには状況はいつまでも変わらないと思います。
2014-03-08 2014春闘要求(その3)
春闘の賃上げ要求は27,000円を要求しています。
これは春闘要求アンケートからの金額ですが、月どれぐらい賃金が不足していますか?という設問に対し、39,498円が平均額でした。要求額がもっとも高かったのは40代で45,458円でした。ちょうど、子どもも大きくなって、お金もかかる時期ですよね。春闘での賃上げ要求額の平均は26,979円ということで公共労の要求は27,000円としたものです。生活実感は「かなり」苦しい」と「やや苦しい」を合わせると53.7%で2013年のアンケート時より3.3ポイント上昇しています。ここに4月からの消費税増税などが加われば更に僕らの暮らしは苦しくなるので、理事者にも応えて欲しい要求だと思っています。
2014-03-09 2014春闘要求(その4)
長期休日出勤手当を設け、1回8,000円とすること、早朝出勤手当を設け、1回2,000円とすること。
これは、夜間看護手当など過酷な労働には手当が加算されることから考えると、GWや年末年始の休みに出勤した場合、週休日に出勤した場合の休日勤務手当とは別に手当の支給を要求するものです。特に交代制勤務者の場合、休日勤務手当の支給がありませんから、せめてGWや年末年始の休みに出勤した場合には手当を支給するべきだということです。早朝勤務手当も朝の5時や6時から出勤した場合に手当を支給するというもので、勤務が過酷な場合に手当で加算するという考えに沿った要求です。
以前、理事者はこういう勤務に対し、「職務の性格から当然の勤務であり、給料に含まれているもので二重手当だ」という考えを示したことがありますが、それでは夜間看護手当などが支給されていることと辻褄が合いません。春闘要求アンケートでも職員から要望の強いこの要求に理事者がどう応えようとするのか、患者のためにと一生懸命働いている職員にどう報いようとするのかという姿勢が問われるものだと考えています。
2014-03-10 労働組合としての要求というもの
春闘要求の説明はまだまだありますが、ここで一言。当然、組合員が要求していることを申し入れしている訳です。
日頃、職場で感じていることや生活していく上で必要なことをアンケートで集約し、要求に繋げているものですから、団交の席上でも組合員や執行部から強い意思表示があるべきです。残念ながらというか、公共労の組合員はアンケートでもそうですが、控え目な回答が多い気がします。もっと、もっと自分たちの職場を守るために声を上げていかないとダメです。今、厚労省とかも労働環境の改善とかを打ち出していますけれど、自分たちの職場のことを言えるのは職場の皆さんしかいないということです。
こういう要求したら良いのでは?という提案は出来ますけれど、「このことが絶対に必要な要求なんだ!」と言い切れるのは、そこで働いている職員しかいないということです。僕からすれば、「一体、いつまで我慢していられるんですか?」と言いたいです。もっと自分たちの主張に自信を持って欲しいです。
2014-03-11 2014春闘要求(その5)
委員会や研修は必要なもののみに限定して行い、原則として時間内に行うこと
そして、時間外に行う場合は超過勤務手当を支給し、休日に行う場合は代休を補償すること
医療関係者の方でなければ、何のことだか分からないでしょう。医療現場では沢山の委員会や研修があります。職員に聞くと「今、何の委員会に出席しているのか分からない時がある」というぐらい様々な委員会や研修があります。たとえ、時間内に行われるものであっても本来の業務を離れて参加する訳ですから本人も周囲の人たちにとっても大きな負担となっています。週に10、一か月で30〜40ぐらいの委員会や研修がある時期もあるそうです。新たな機械を入れたり、システムを改修したりすればもっと大変です。時間内に行うのには限界がありますから、時間外に17:30から研修なんてなこともよくあるそうです。業務に直接関係があるものなら出席しなければなりません。夜勤明けで休みでも呼び出されることがあるそうです。なのに超過勤務手当も出さないってどういうことなんでしょうか?
春闘要求アンケートでも労働条件改善要求で63.5%の職員がぶっちぎりの第一位でこの委員会・研修問題を挙げています。第二位が60.5%で「年休取得50%以上」、第三位が56.8%で「増員」ですから、この問題がいかに深刻かが分かります。
2014-03-15 全国組合協議会の代表者会議がありました。
春闘の状況では、ベースアップ回答が聞こえてきます。
残念ながら公共労では「国家公務員又は人事院勧告に準ずることを基本としていることから、このことを踏まえた上で対応したい」という回答しか得られませんでしたが・・・
しかし、夜間看護手当が引き上げられた全医労は国立病院機構ですし、全労災もベースアップや手当の改善を前向きに回答する、という状況のようです。たとえ、国家公務員給与表を使っていても運用でいくらでも改善することが可能です。手当についても必要な手当であれば新設することや増額することは可能です。実際に独立行政法人の団体でも運用で条件を変更しているところはありますし、公共労もそうして来ました。職員がいかに切実な要求として理事者に迫る、病院管理者に迫るかによって改善していくことは可能です。賃金や労働条件改善のために頑張りましょう!
2014-03-16 春闘の真っ最中ではありますが・・・
もう、あっという間に3月が終わり、4月になってしまいます。
各支部では新入職員への組合加入の準備は進めているでしょうか?組合勧誘は遅れてしまうとどんどん勧誘は難しくなりますし、100%加入を目指さないと組織はどんどん傾いてしまいます。
組合勧誘で一番重要なのは、「自分たちがどれだけ組合の大切さを知っていて、それを説明できるか」にかかっています。週明けには組合勧誘のためのQ&Aなどを送りたいと思います。支部でも是非準備に怠りのないようにしてください。
組合の重要性は、働くための権利を知る、働くためのルールを知り、守らせることは労働組合がなければ出来ません。それを一人の職員が行使することには限界があります。労働者を一人にしないためにも労働組合が絶対必要だということです。支部の執行部の皆さんは、そのことに自信を持って説明してください。
2014-03-20 有給休暇に対する考え方
有給休暇は年20日ありますが、おそらく多くの病院や宿泊所では1〜3日取れているかいないかです。
「ここ数年取得したことがない」という職員もいます。政府は2020年までに有給休暇の取得率70%を目標にしていますが、そんな日が来るとはとても思えないのが現状です。「労働者は年次有給休暇を自由に利用できるという原則(年休自由利用の原則)」があります。
しかし、実際の職場では「何故休むのか」としつこく聞かれたり、「休まないで欲しい」と言われてしまいます。しかし、本来の自由利用の原則からすれば、その使い道を伝える必要はないものです。ここで、面倒なのは「時季変更権」というもので、「業務の正常な運営を妨げるおそれがある場合に年休取得を拒否することが出来る」というものです。
しかし、「忙しいから」などという理由で拒否などできません。実際に年休の使い道を聞かれたら「何故、聞くんですか?」と聞き返してみたら良いのかもしれません。
理事者側は「看護職に5年ごとに3日連続の有給休暇取得を義務付ける」という提案を秋年末からしていますが、この提案自体がいかに病院の職場で有給休暇が取得しにくいかを物語っています。
本来なら「人員不足」という根本の問題があるのは明白です。しかし、まずは、権利を行使できる環境作りが必要な気がしてなりません。
2014-03-22 どうしても気になっていることがあります。
それは、看護師の夜勤制限のことです。
妊産婦や育児・介護者への夜勤が平気で行われていることです。
労働基準法(第66条妊産婦への時間外労働、休日労働、深夜業の禁止)ならびに育児・介護休業法で保障されており、本人が申請すれば夜勤をさせることは出来ないはずです。しかし、先日の日本医労連のニュースでは夜勤制限が行われてなく、看護師の異常分娩が多いという記事を見ました。
休暇も取らせない、時間外勤務手当も支給しない、そして夜勤制限もしない。これでは、全くの無法地帯です。
未就学児(小学校入学前の子)を持つ母親は育児・介護休業法により、申請した場合に夜勤を免除される、ということすら知らない看護師さんが多いことも僕らの教宣不足であり、活動の怠慢だと痛切に感じています。
病院を無法地帯にしてしまっていることの責任は労働者側にもある、とは言い過ぎですけど公共労は、しっかりとそのことを主張していかなければいけないと思っています。
2014-03-28 春闘第2回団交終了
昨日3/27に春闘第2回目の団交を行ないました。
昨日の団交では、理事者から夜間看護手当の増額提案があり、公共労は引上げが平成26年4月1日から平成29年3月31日と期限のある引上げであることを問題とはしましたが、協議の結果、合意し協定しました。
また、退職手当の引下げ提案に対しても公共労は1年据え置きし4年かけて引き下げることを提案したことに対し、理事者側からの再提案の内容は6ヶ月据え置きし、2年半かけて引き下げるというものであり、不十分な内容ではありましたが、当初の提案は4月1日から1年半で引き下げるという内容だったことからは大きく前進したということで、「なお残る在職者への処遇改善を今後も図っていく」という交渉時の理事者からの発言を受け、概ね合意していくことを回答しました。
引下げ提案に対しては、公共労としては経過措置以外にも何点か要求しています。「処遇改善の中身について今後も協議していくという確認をした上での合意」という条件付きであり、理事者側も持ち帰り検討するということでした。
春闘要求に対しては、まだ具体的な回答も成果も得られていません。残る1回の団交で頑張らなければいけません。今後ともよろしくお願いします。
2014-03-29 組織対策を支援します。
昨日(3/28)付けで組織対策費用についての通知を各支部宛てにしました。
これは春闘の中央委員会でも説明しましたが、支部での新人勧誘や非組合員、非常勤職員などを対象としたイベントに対する補助です。従来行っていただいていた行事に対しての補助と受け止めず、更に充実させるため又は新たな企画を行うための支援だと捉え、支部で工夫してご活用いただきたいと思います。
やはり,組合員でない人を集めるためには何もなしで誘っても最初は難しいと思いますので,お金をかけて企画して集まってもらうようにしてください。特に4月には新人が採用されますから、新入職員全員を組合に加入させることを目指してください。新入職員への声掛けは時間との勝負です。各支部でしっかりと取り組んでいただくようよろしくお願いします。
2014-03-31 今日で3月も終わりですね。
明日から4月です。僕ら支部の人間にとっては1月1日より大きな節目になります。
春闘はまだ、団交を残していますからやらなければいけないことは沢山ありますけれど、近所の駅前の桜もほぼ満開となり、新年度もスタートとなります。新たな気持ちで頑張らないといけないという気持ちになります。
僕は、組合活動というのは「継続していくことに意味がある」と思いますので、是非、病院や宿泊施設、県支部の皆さんも「息切れ」しないように続けて活動して欲しいです。「継続は力なり」という言葉は、一気にことを起こすのではなく続けてやっていくことの大切さを表した言葉だと思います。少しでも一歩ずつ駒を進めていく努力を怠ってはいけないということではないでしょうか。一歩ずつ進めなくてもたとえ半歩でも要求実現のために頑張って行きましょう!