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伝 言 板


2016-12-04 看護師闘争の難しさ・・・

看護師さんの集まりを企画するのはなかなか大変です。

交替制勤務なこともあり、みんなが集まることはなかなかありませんし、前月の初めには勤務割も決まってしまいますから、急に日程を組むことができないです。

勤務割でも、いわゆる休み希望が通るとは限りませんから、組合の役員の方は少ない休み希望を団交に使ってしまいます。

年休は自分の使いたい時に使うもの、とは言いながら現実の世界ではなかなか自由に取れないです。

全国組合ですから、会議はどうしても泊りがけになってしまうので、2日使ってしまいます。多い支部でも月の休み希望は5日程度と聞いていますから、2日の休みを確保するのは大変です。

このことは、おそらく日常的にも看護師さんが集まって話し合う機会を病院内で作ることも困難な事を物語っています。

看護師全体で共通理解を得る、というのがとても難しいのはそのためです。それでも看護師さんがまとまらなくては、看護師の処遇改善がなかなか進まないことに変わりはありません。


2016-12-05 問題は自分で選択肢があるのか?ということです。

知っている看護師さんが育休から復帰しました。

まだ、育休の期間もあるし、「もう少し休んだら?もっと子供との時間を大切にしてからでも良いのでは?」と余計なことを言いましたが、結局復職されました。「育児を理由に夜勤は免除になるよ」と言いましたが、夜勤も頑張ってする、ということです。

自分で「夜勤免除も受けられるけれど、夜勤はやる」と選択したのなら、仕方ありません。だけど、復職するにあたり「夜勤をしないというと迷惑がかかる」ということなんじゃないでしょうか?

公共労は「年休取得キャンペーン」を9月〜11月までの3か月間実施しました。「キャンペーンのお陰で休暇申請がし易かった」という意見も頂いていますが、「申請してもどうせ取れないから」「職場に迷惑がかかるから」「必要ないから」などの理由でキャンペーンに参加しない組合員も目立ちます。

中には、「申請したら、みんなに迷惑かかるけれどいいのか?」と言われた人もいますが、そういうのは論外です。

問題なのは、「必要ないから」という組合員です。何のためのキャンペーンだと思っているんでしょうか?必要ないのに年休を消化させる訳ではありません。本当に必要な時に取得できる職場にするためのキャンペーンだということが全く理解されていないです。

年休は取りたい人が取ればいい、それにも若干意見はありますが、「取りたい時に取れるが、今は取らなくてもいい、必要がない」というなら構いません。でも、「取りたい時に取れる職場環境であるなら、年休取得キャンペーンなんか必要ありません」

大事なことは、自分で選択肢があるのかどうか?です。実際には選択肢は極めて少ないのではないでしょうか?「休みたいのに休めない」という職場環境を改善するためにキャンペーンをやっているということがなかなか浸透しないのが現状です。結果的には良いんですよ。休めるのに休まないのは・・・。


2016-12-08 労働組合って何のためにあるんだろう?

その言葉に対する答えは持っています。

僕自身は揺るぎないものとして持っていますが、時としてそれは組合員の皆さんには伝わりません。組合員の皆さんに伝わらなければ、理解されないし何の意味もないのかもしれません。

僕は労働者を救うために労働組合はある、と思っています。僕が救うとかいうことではないです。労働組合が救うものであり、その労働組合の方針や要求を取りまとめるのが僕の役割だというだけです。

だから、組合員にその考え方が伝わらないようでは意味がないということになる訳です。

だけど労働組合は必要だ、と感じている人たちにすら伝わらないとしたら、自分のやっていることに意義を見つけられなくなります。

今、ちょっとスランプに陥っています。秋年末闘争を終え、これから春闘への取り組みを進めなければいけないところですが、勿論、進めていますけどどうして良いのかが分からなくなっています。

結果的に何一つ、職員の処遇改善を勝ち取れなかったことの重みに押しつぶされそうです。本当にごめんなさい!


2016-12-10 組合活動で大切なのは・・・

組合員同士の日頃からのコミュニケーションが重要だ、という話をします。

だけど、組合は組合員同士のコミュニケーション作りのためにあるのではない、です。

組合活動を進める上で、組合員同士が仲良くなければ支障があります。組合は、当然ながら「組合員の処遇改善を勝ち取るために闘うこと」が重要です。

闘うということはケンカではありません。自分たちの主張をする。相手の回答を受ける。相手の回答に納得がいかなければ何度でも話をする。その主張が切羽詰まったものであるならば尚更です。

本部団交でも「そちらの言っていることは分かる」という言葉が出ます。だけど、分かっているなら「何か改善策を出さなければいけないはず」です。ということは、やはり分かっていないのか。分かっているけどやらないのか。

交渉事ですから、全て満額の回答が得られる訳ではありません。それでも処遇改善は「待ったなし」の状況です。諦めて辞めていく仲間をこれ以上増やさないために僕らは闘わなければいけないと思います。

そして、闘うためには組合員同士が日頃からよくコミュニケーションをとっていることが重要なんです。

強い組合は、毎週の様にみんなが集まって話し合う、時には毎日だと聞きます。それは1日にたとえ30分でもいいから話し合うことらしいです。

「闘う」とか「団結する」という言葉は古臭いですか?時代遅れですか?

ならば、新しい言葉では何ていうんですかね?今の時代にあったものって何ですか?みんなが諦めて、我慢して、やがて仕事を辞めていくことですか?

「働き続けられる魅力ある職場づくり」を公共労は掲げています。皆さんは、その考え方を受け入れることは出来ませんか?

組合員の皆さん一人ひとりの力が今、必要となっています。少しでいいです。出来ることからでいいです。力を貸してください。


2016-12-13 この秋闘では、要求は何一つ通りませんでした。

改善しなければいけないことが山ほどあるのに一つも改善できなかったんです。

とても落ち込みました。何も出来なかったことに途方に暮れました。だけど、僕が落ち込んでいても何も好転しません。新たな春闘への闘争を考えなければいけないと思っています。

要求は組合員にとって絶対に必要な要求です。通らないからと言って諦められるものではありません。通らなければ、どうしたら通るのかを考えなければいけないということです。「言い続けることが大切」だなんて、呑気なことは言ってられません。


2016-12-17 山形に行ってました。

今年最高の寒波が来ていて、山形も大雪でした。

新幹線の途中の米沢辺りは吹雪でした。大体この時期、福島から米沢の間は大雪というか真っ白な世界になりますけど、今回は米沢過ぎても雪が止まずに山形駅に着いても雪が降っていました。寒いです。寒いの苦手です。でも、いつもこの時期にここに来ることが多いです。

組合活動は、「こうすればいい」というものはありません。あったら僕が知りたいです。でも、「こうしたらいけない」というのは良く分かります。

大事なことは、組合員同士がよく話し合うことです。そして・・・若い人を潰してはいけません。過保護にしろ、ということではありませんが大事に大事に、そして時には厳しくも必要ですけど、それでも宝ですから大事にしなければいけないと思います。そんな話をしに、山形まで行って来ました。将来を担う大事な人材を守らなければいけないと感じています。

時には厳しく、は必要なんですよ。でも、厳しくして潰れてしまって良いはずがありませんから・・・。もっと若い人たちが自由に活動出来る環境を作らなければいけないと思っています。

東京に戻ったら、東京も寒いですね(笑)


2016-12-20 12月もあと10日あまり・・・

病院や宿泊施設で働いている皆さんには申し訳ないですが、あと1週間ほどで年末年始の休みになります。

年末年始という貴重な休みに働いているのにも関わらず、公立共済は年末年始勤務手当を廃止してしまいましたので、年末年始の勤務に報いるものは何一つないのがとても残念です。

365日、24時間勤務していることに対する手当はごく僅かであり、しかも給料も事務職と比べて決して高くありません。

命と直面しながら働いてるのにあまりにもそれに応えていない処遇を改善しなければならないと思います。

2017春闘では頑張らなければいけないと思っています。

今年は12月に入り持病の腰痛が悪化し、思うように動けませんでした(泣)年末年始でしっかり治しておきたいと思います。


2016-12-28 ひと足お先に仕事納めです。

年末まで働いている皆さんにしてみたら、ひと足どころじゃないかもしれません(汗)

申し訳ありませんが、僕は今日で年内の仕事終わりました。でも、11月辺りからずっと腰痛に悩まされ、坐骨神経痛に苦しんでいたので、今日で終わりホッとしています。団交とか辛かったぁ。

薬や痛み止めの注射で何とかごまかしていましたが、だんだん効かなくなって来ていました。特に仕事中は辛く、意味のなく立ち上がってうろうろしてました。

秋年末の闘争が全く前進なく終わっただけに春闘はしっかりと取り組まなければいけないと思っています。まずは、1月13〜14日の看護部集会で十分な協議をしておきたいところです。

来年の話をして恐縮ですけど、来年もう一度立て直して頑張ります!


2016-12-29 ○○の過労自殺問題にふれて

社員の過労自殺問題で社長が辞めるとか・・・辞めたところで自殺した人は戻らないし、苦しめられている職員が救われる訳ではありません。

今後は10時以降は残業をしない。年休は10日取得を義務付ける。などの改善策があがっています。確かに、残業を10時以降やらないこと、とすれば長時間労働は見た目減りますが・・・業務量を減らさないで時間だけ短縮しても意味はないです。

どうなるか、サービス残業が増えるだけです。残業しても申告しない、仕事を持ち帰る、などの現象になるのは目に見えています。

時間外勤務の縮小は、経営者側が行うやり方ですが、業務そのものをいじらないで縮小させようとすることは、結局は違法行為を組織的に行うことと変わりはないです。

「うちの病棟では1日に2時間しかつけてはいけないことになっているから」何て話を聞きますが、目標値として「1日2時間以内」と設定するのは構いませんが、実際に患者対応をしたり、その後の記録に時間を費やした場合に時間外勤務手当を請求させない、ということになれば労基法違反であることは明白です。

問題なのは、こんな明確な労基法違反がまかり通ってしまう職場にあります。法律を知らない管理者(この場合、正式な管理職ではないことが多い)と不満を感じながら声に出して文句を言わない職員によって、そういう職場が作られてしまいます。

年休10日取得を義務付ける。さぁ、どうやってやるんですかね?また、10日っていうのもねぇ。年間20日のうち、せめて10日は取れってことですか?

これも業務量を減らさないで年休取得だけを義務付けても・・・

根本的な考え方であったり、大幅に人員を増やさなければ解決しないことに変わりはありません。

公共労は年休取得率の向上を目指した取り組みを行っていますが、「忙しいから」という理由だけで、年休申請を断るケースが多いような無知な上司のいる職場には効果があるかもしれませんが。組合員の中にも年休を取得しなかった理由に「休む必要を感じなかった」という人が多いです。でも、春闘アンケートなどでは7割以上の人が「疲れている」と回答しています。

疲れたら休める職場になれば、ずいぶん改善されると思うんですけど、道のりは厳しいです。年休を申請することに罪悪感を感じる職員が多いのも事実です。


2016-12-30 昨日、年休取得10日を義務付けるという話で・・・

年休取得の義務化に若干疑問を投げかけましたが、取得できないよりは、よっぽど良いので義務化でも良いからちゃんと取らせるというのはいいかもしれませんね。

ただ、それが10日っていうのがちょっと。

年休は年20日ある訳ですから、半分ではなくもう少し多くても良いのかなぁと思います。

本来、年休は自分の取りたい時に取得する権利があるので趣旨としては義務とは違います。年休を買い取って欲しいという組合員の希望も聞きますが、それもちょっと違うのかなと。

年休を取らない職場は、取らないことを前提の人員で回されてしまうので、やはり無理にでも取るようにしないとダメだと言っているんですけどね。これがなかなか・・・。

取得しない理由の中には、「うちの職場は年休を取る必要がないから」みたいな意見があったりで「???」です。

海外では年休っていうのは一気に取って「長期バカンス」に使うから取得率はほぼ100%みたいです。せめて5日間ぐらい連続で年休を取得できれば良いですね。現場では「それは無理でしょう」って声が上がりますが、無理じゃない職場に変えたいなぁと思います。だって、具合悪くなって病気したら休むんでしょう?具合悪くならないようにリフレッシュのために自分の年休を使ったって良いと思います。


2016-12-31 今年も今日で終わりです。

12月28日に「今日で仕事終わりです」と挨拶したら、「いいなぁ〜」と次から次に怨嗟の声が・・・(汗)

今日も夜勤の人いますよね?今も夜勤の人がいます。申し訳なく思います。

この「ひとりごと」今もそうなのかは分かりませんけれど、結構「読んでます」なんて声を掛けられたりすると、焦ります(笑)何か気の利いたことを書かなければいけないかと思ってしまいますけど、そう考えて書いてみると、どうもそれ程でもないです(汗)

あまり、自分自身のことを書かないようにしていますけれど、今年も色々なことがありました。カミさんが膝の手術で入院したり、娘が出産したり・・・その度に病院に行きましたけれど、つい、スタッフのこととか見てしまいます。「あれ?ここは二交替制なんだなぁ」とか、直ぐに分かりますけど、正直に言って余りにも「病棟を走り回っている看護師さん」が多くて心配になる病院ありますね。

公共労の病院に行って、働いているスタッフの皆さんを見る機会は少ないので知りませんでしたけど・・・今の看護師さんは、患者さんと話をしながらPCに入力しています。病棟を回る時にもPCを押しています。看護業務の大部分が「患者を看るよりもPCの画面を見る方が多い」と嘆くのはこれなんだなぁと分かりました。

先に言い訳をしますけれど、僕はとっくに両親を亡くしています。助からないと分かっていてお見舞いに行っていた記憶からか自分自身も病院に行くのが嫌いです。そんな僕が週末の度にあちこちの病院に伺う様なことをしているのも何と言ったら良いのか・・・

病院で働いている人たちとこうして話し合うことが多くなって、色々実情も聞くことが出来るようになっても、やっぱり病院の玄関を通る時とか苦手ですけど、病院に来たというよりは、皆さんの職場に来たという感覚で、やや克服しつつあります(笑)

まぁ、僕の勤めている東京支部のある都庁も相当敷居高いというかですからね。35階に勤務していますが、50階ぐらいの高さにありますからストレスに感じる人も多いでしょうね。

さて、来年です。相当頑張らないと皆さんの処遇改善は進まないという状況です。少しでも改善が進むようになるような結果が得られる闘争を組みたいと思います。仕事も忙しい訳で、なかなか組合活動をするには大変なこと分かっていますけれど、職場環境を変えていくためにも少しずつ、皆さんのお力をお借りしたいので、よろしくお願いします。

気持ちを切り替えて、また頑張ります!