伝 言 板
2017-06-07 夜勤は有害だということ。
人間は決して「夜型人間」には慣れない。したがって、夜勤をしても日中に陽を浴びると、昼型に戻ってしまう。
その昼型に戻ってしまうストレスで寿命が縮んでしまうという。だけど、交替制勤務者の場合には夜勤は避けられない。だから、健康被害を最小限に抑えるために十分に勤務間隔を空ける、連続夜勤をしない。月に8回までに抑える。などの交替制勤務者に対するガイドラインがある。
二交替制勤務と言うのがある。準夜勤務と深夜勤務を一度にやる。日本では世界で類をみない16時間夜勤という信じられない勤務がる。
でも、二交替制だと「週に一回だけ辛い夜勤をやれば良い」と考える看護師さんがいます。そのことは、本当に悲しい事実です。でも、二交替制は連続夜勤であり勤務間隔がゼロです。一週間の中で連続夜勤をすれば、他に休みが取れる、と思ってしまうのも錯覚です。人間は連続業務を10時間以上行えば、集中力を失います。16時間も連続して勤務したら(間に休憩を入れても回復はしないそうです。)、お酒を飲んで酔っ払った状態よりも悪いそうです。
ここに来て「夜勤専従」という制度の話が挙がっています。月に8回以内に抑えようとしているのに月に16回とか夜勤専門に勤務する制度です。
生活のサイクルが交替制のようにコロコロと変わらない。夜間看護手当が多く入る。みんなが嫌がっている日中のリーダー業務や委員会なども免除される。特別休暇も出る、という。
夜勤者は夜間に蛍光灯の光を浴びる時間が長いことから乳がんや前立腺がんの発症率が高いことも知られています。そして何よりも「夜型人間」というものはなく、昼型の人間が夜勤をすることによってストレスが高まり、寿命を縮める。と言われていることに対して、どの様な言い訳が出来るのか?夜勤専従者を入れれば、ひと月に倍の夜勤が出来る訳ですから、他の職員の夜勤回数が増員しなくても減らせることになる。
しかし、希望制とはいえ、辛い夜勤を限られた人間に「シワ寄せ」して良いはずがない。
根本は「夜勤は有害」ということを忘れてはいけない。若い人の中には、賛成する人もいると聞きます。二交替制の考え方と同じです。だけど、「働き続けられる勤務環境」では決してないです。
勤務のスタイルを選択出来る、なんて甘い言葉に騙されてはいけないと思います。身体を過信して粗末にしてはいけないんです。
二交替制にしても夜勤専従にしても、それを選択する人が出てしまう様な今の辛い勤務環境こそが問題であり、それを改善しなければいけないのであって、これらの制度を取り入れることは根本的な解決には全くならないということです。