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伝 言 板


2017-05-31 もう5月終わってしまいます。

夏みたいな暑い日があって、年寄りには環境の変化についていけません(汗)

ある青年部役員の憂鬱。

彼は、若手の組合役員で青年部。毎年、新人加入を任されていてここ数年は高い加入率を誇っていた。ところが、今年は加入者「ゼロ」。

「どうしたの?」と聞くと、「支部の活動に自信が持てない。若い子に組合の仕事を押し付けてばかりいて、自分が勧誘した子たちが組合の役員をやらされて苦労しているのを見ていると、勧誘することが「騙している」様な気がしてしまい・・・」とのこと。勧誘する側が自信を持って出来なければ、加入はしてもらえません。若手の組合員が「とにかく楽しいから」と言うだけで勧誘出来てしまうものです。これは一大事です。

実際、その支部ではここのところ、支部活動は出来ていません。出来ていないことで周囲の組合員から「執行部は何をやっているんだ」と叱られる場面も多いとか。以前は活発に活動をしていた支部なんですが、ベテラン陣が辞めて行き、世代交代がうまくいかず、苦しんでいます。ポテンシャルは持っている支部なんですけど・・・。

しかし、ここ数年僕も気に掛けて何度か病院側とも交渉を行い、処遇改善は行われて来ています。しかし、それを「組合の成果」として実感出来ていない。教宣活動が弱い。「いつの間にか良くなった」としか組合員も思っていない。年休の取得率の向上、サービス残業の解消など目覚ましい改善が行われているのに・・・。

それでも敢えて言いたいのは、たとえ実感出来なくても少なくともそこに労働組合が無ければ絶対に改善は行われなかった訳で、組織を継続するためには新人勧誘は必須です。彼が勧誘した1年目〜2年目の組合員にとっても今年の新人が組合員にならなければ、更に苦しい状況になってしまいます。

「支部全体で若い人たちを大事にする」ことが大切で、「やらせておいて文句を言う」では育ちません。周囲がサポートしなければならないことは言うまでもありません。

今からでも遅くないです。新人と話をし、組合への勧誘を仕切り直しして欲しいです。本来なら、周囲の組合員こそが、そのことに「危機感」を持たなければいけないんですけれどね(汗)組織を作り上げるのは本当に大変です。でも、壊れてしまうのはあっと言う間です。

「モチベーションを維持することが難しい」と引退するプロゴルファーの言葉。とても胸に突き刺さります。

体力的な問題であったり、目標であったり、結果であったりとその要因は様々ですけれど、自分自身を鼓舞して活動を続けることには限界があります。やはり、労働組合の活動においても一人で思い悩み、苦しんでいては長続きはしないだろうと思います。ある看護部の役員の人が「とても苦しかったけど、仲間が支えてくれた」と言っていたのを思い出します。組合活動は一人でやるものではないです。それは同じ職場内に仲間がいなかったとしても、他の職場や全国の仲間がその人を支えて、支え合っていかなければいけないのだと痛切に思います。