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伝 言 板


2017-01-11 夜勤問題・・・。

夜勤問題は深刻です。一つには回数の問題。もう一つは勤務の組み方の問題です。

月8回以内が守られていません。最近では増えている病院が多いです。夜勤が身体に及ぼす影響を考えたら、月8日でも多いと思います。

交替制勤務者は通常勤務者よりも寿命が10年近く短いと言われています。それなのに夜勤回数は一向に減らない。日本看護協会による交替制勤務者のガイドラインでも月8回以内としているのに、安易に9回、10回という夜勤を余儀なくしている責任は一体誰が取るんでしょうか?

そして、夜勤の組み方です。二交替制や日勤→深夜、準夜→日勤などの圧縮勤務、ある病院ではその週だけ夜勤を多くするために深夜→深夜→準夜→準夜という4連続夜勤シフトを組んでいるところもあります。

夜勤の組み方で問題なのは、そう言った「圧縮勤務」を看護師さん自体がやりたがるところです。インターバルが短くなれば健康被害がひどくなることも分かっているのに看護師さん自らが「嫌な夜勤を一気にやってしまい、他の日に時間の余裕を欲しがる」からです。

週5日勤務で均等に回す、いわゆる「正循環」の勤務では長い休息が取れないために休日の前後に夜勤があるので「休んだ気がしない」ということです。

圧縮勤務を極端にすれば理屈上、週5日の勤務を2日で40時間勤務し、後の5日を休みにすることが可能なのと同じです。しかし、12時間の連続勤務ですら、集中力を欠き医療事故に繋がる可能性があるのに勤務割が簡単だからと、16時間夜勤の希望があるからと言って、公共労は認める訳にはいかないと思います。

健康被害、インシデントのリスクが高まることを分かっていながら、平気で二交替制を導入しようと提案して来る病院側の考えに憤りを感じます。

若い看護師は二交替制を望む傾向があります。そして、家族との時間を大切にしたいからと二交替制を望む人もいます。こういう考えになる背景には「休みを取れない辛い三交替制」になってしまっている現状を変えなければいけない訳です。

夜勤の問題は回数も含めて、結局は人員不足によるものですが、「何故、二交替や圧縮勤務がいけないのか」という組合員の声に真摯に向き合って説明をするしかないです。

日本全国で二交替制勤務が広がっていることからもこの問題の深刻さが伺えます。

命を削ってまで二交替や圧縮勤務をやりたい、という看護師さんの思いを考えると悲しくなります。組合員の生活と権利を守る、そして健康で働き続けられる魅力ある職場づくりを目指していかなければいけないです。