伝 言 板
2015-07-17 この「ひとりごと」について
この「書記長のひとりごと」は、組合をやっていて感じることがあまりにも多くて、だけど実際には話をする機会が少ないので書き始めたんですが・・・
時には組合員と対話するつもりで書いていました。組合の執行部には「書記長通信」というのを発信していたので、組合活動に関するお願いとかはそっちで発信するようにしました。この「書記長通信」は1年で60号発行したところで一応止めました。書記長であるなら執行部に直接話をすれば良いので二重に語る必要もないし・・・公式の見解とずれそうになるのが怖いというのもあります。
常に「本音」があります。だけど、書記長としての発言は「やはりこうだ」というものがあります。そうは言いながらも、僕が「やはりこうだ」と発言してもなかなかうまく伝わらないという思いでした。
おそらく、僕が勝手に考える理想が執行部や組合員の置かれている現状とかけ離れていたのであって、僕の「一人よがり」だったからなんだろうという気がしています。「無理です」という言葉をよく聞きますが、「やってみないと分からないだろう?」という僕の言葉が結局、執行部を苦しめてしまっていたんだと感じています。
「職場に労働組合が必要なんだ」ということを説明できない、という執行部に対しても「労働組合のない職場なんて考えられない」としか言えない僕の言葉は理解されないものなのかもしれません。
労働組合の必要性、そしてその活動の中で得られる貴重な人間関係を話してもなかなか今の組合員には分かってもらえないようです。
だけど、少なくとも僕にとっては組合活動があったからこそ知り合えた人たちが沢山いるし、職場を越えての仲間の存在は大事な宝物のようなものです。
組合活動を通して知った先輩が、この7月末で辞めてしまいます。僕に様々なことを教えてくれた人で、そしてその人にはよく叱られました。時には反発もありましたが、組合に対して清廉潔白を貫いたその人の生き様は鮮烈であり、感動すら覚えます。こういう人を知れただけでも、自分の人生の意義を感じてしまいます。なるほど、「組合活動は人と人との繋がりがもっとも大事だと」いつも自分が言っている言葉に頷いてしまいます。
世代が違う人たちとの繋がりも僕にとってはとても貴重なものです。こういう経験が出来る自分は本当に幸せなんだと思います。
ある時に職場の後輩から突然、「「書記長のひとりごと」読んでいます。」と言われてビックリしたことがありました。本当は・・・みんなが元気でいてくれれば、他に言うことないです。「健康で魅力ある働き続けられる職場づくり」は、とても難しいです。僕が書記長になってからも実に多くの人たちが辞めていきました。そういう意味では何も出来ていないです。誰も助けることが出来ていないです。