切実な春闘要求の実現を迫る

=3.28 本部団交=

 公共労は3月28日に団交を行い、春闘要求アンケートで示された切実な要求の実現を理事者に迫りました。団交では、いくつかの要求について理事者は「検討したい」「実態を調べる」と回答しましたが、まだ具体的な回答とはなっていません。
 4月19日に団交を行い、理事者に具体的な回答を求めます。

<賃上げ>

 公共労は「ここ数年間賃金が下がり、アンケートでも生活が苦しくなっていると訴えている、使用者として責任ある回答を」と迫りましたが、理事者からは答えがありませんでした。

<看護師の処遇改善>

 理事者は「一定の年数で昇格するというのはおかしい」などと、労使が合意して決めた看護師の昇格を否定するかのような発言に対して、公共労は「労使が合意した到達点を否定するはなにごとか」と批判し、「看護師の処遇は医二に比べて低いのが実態だ、その事実を認識して5級への昇格など改善を」と迫りました。

<通勤手当の実費全額支給>

 公共労は「通勤手当が大都市中心の考えで、車通勤に冷たいものとなっている、病院は車でしか通勤できないのが実態、車の手当が低すぎる」と訴えました。理事者は「実態を調べたい」と答えました。

<放射線取扱手当>

 公共労は「被爆を抑える対策を行っても被爆は無くならない、国でさえ手当を出している、まずは放射線技師に手当を」と主張、理事者は「放射線技師に手当をということは初めて聞いたので、検討したい」と答えました。

<分娩手当>

 公共労は「分娩に携わる小児科医や看護師にも手当を支給を」と主張、理事者は「要求は理解した」と答えました。

<人員配置>

 公共労が「回答書では人員配置は病院に任せているかのように回答しているが、実際には病院に強制的な指導を行っているのではないか」と質すと、理事者は「中国については、必ずしも4人夜勤を3人夜勤にしろとは言っていない、強制しているものではない」と答えました。

<委員会・研修>

 理事者は「委員会などは時間内に行うよう病院に指導している」と答えましたが、公共労は「委員会が多すぎる、時間内にすると残った人にしわ寄せが来ている、人員配置を増やして欲しい」と訴えました。

<超勤手当の不払い>

 理事者は「払うものは払うよう指導している」と答えましたが、公共労は「特に東北の看護部は問題だ」と指摘し、「師長など時間管理者が労基法を理解していないことが問題、時間管理者に労基法の教育・指導を徹底すること」を求めました。