看護部学習会を実施!
2013年10月24日に公共労看護部学習会をフロラシオン青山で開催しました。
参加者は、東海(北川)、中国(小田、大迫、瀬尾)、四国(原、近藤、丸尾、村上、松丸、仙波、篠原)、中執(小林、崎川)、書記長(駒宮)、書記局(木間)で15名でした。
1 看護師の給与体系の見直しについて
書記局の木間さんから現状の給与について説明がありました。
「そもそも医療職(三)は女性賃金ということで差別的に低く抑えられている」ことが原因であり、長く勤務することを想定しないので、採用されて10年ほどで昇給のペースが他の職種と比較して下がってしまうことが大きな原因だということでした。
- (1) 一般職や医療職(二)に比べて上位級への昇格がないこと
- (2) 医療職(三)は、2級昇格に11年、3級に昇格するのに経験15年が必要なこと(医療職(二)は1年、9年)
- (3) したがってモデル賃金でも医療職(三)は、採用時に23,700円高いのに13年で医療職(二)と逆転し、60歳では12,900円低くなってしまうこと。
- (4) 他の公的病院と比較した場合、全労災が一番高いが、差のない国公共済や全日赤と比較をしても上位級への昇格が遅いため、採用されて9年(30歳時)では他の三団体と比較して低くなってしまっていること
これらの説明を受けて
@ まずは、医療職(二)と同様に昇格していく給与体系を考える。
A 看護職の主任の考え方を改め、全員主任になれる途を開かせること
などが要求時に必要ではないかということになりました。看護師の中で現状を理解し、給与体系を変えるべきだという意識改革の必要性も感じました。
2 正循環について
日本医労連の発行している「夜勤規制Q&A」を見ながら説明しました。
参加者からの意見は、
- ・正循環は良いと思うが、現場の理解が低い。もっと周知を図る必要がある。
- ・医学的には正循環が良いことははっきりしているが、実際に職場で行われている勤務体制に慣れてしまうと、それを変更するには現場で抵抗がないか?
- ・交代制勤務は、そもそも負担が大きい。子どもや家族にも負担を強いるし、何よりも本人の精神的な負担も大きいので32時間勤務でも良いのではないか。
- ・夜勤中は人員も少なくてただでさえ、負担が大きい。何か救急が入ったりしたときに は大変な思いをする。
- ・実際に経験してみないと「正循環」の良さが分からない。
- ・日勤→深夜があるが、帰って来た日にまた夜中から仕事があるなんておかしい。
- ・準夜→日勤は、正直言って日勤中の疲労が大きいと思う。事故を起こさないか不安である。
- ・理事者は、夜勤の大変さを「そういう職種と分かって就職したはず」などと団交でも発言するが、一度もやっていない人に何が分かる。
ということであり、
当面の考え方として
@ 要求としては、勤務感覚12時間以上ということと夜勤連続回数を2回までということをしっかり守らせる。
A 正循環については、職場での理解を深めるためにも支部の病棟単位でも構わないから、病院側とも話し合って試験的に有給を使用して体験してみてはどうか?
ということにしました。
3 認定・専門看護師について
この制度そのものに対する問題であったり、研修受講者にとっての問題やその職場における問題が数多くあります。この会議で結論は出ませんでしたが、問題点を解消するために何らかの要求は必要ではないかということで、もう少し支部ごとにも議論を深めていくこととしました。
・研修受講者がいる間、職場では夜勤、日勤に補充がなく負担がでる。
・実際に戻ってきてもその成果が職場で活かされていない。活かせるような環境作りも必要ではないか。
・高額な自己負担をしてでも取りたいというメリットが感じられない。
・資格を取った後が大変、仕事も余分に増えるし、維持するのが大変で現状の手当ではとても割りに合わない。
・志を持っていても、話を聞くと絶望感さえ感じる。
・病院からの命令や依頼があった場合でも自己負担が高額なのはおかしい。
・資格を取った後のフォローが出来ていない(処遇、病院側の体制)。
この学習会の後、日本医労連の「いのちを守る国民集会」に参加するため日比谷野外音楽堂に移動し、集会後デモ行進を行いました。小雨の降る中、参加者の皆さん大変ご苦労様でした。
1 改めて、看護部の学習会&交流会を来年実施したいと思います。
2 支部でも看護師が集まれる場を月に一回ぐらい設定してください。その場には是非書記長や他支部の中執も参加して話を伺いたいと思います。