支部配布ビラより
二交替制になると、
休みが取りやすくなる
って本当ですか?
うちの病院では、「選択制による二交替制を導入する」っていう動きがあります。
二交替制にすれば休みも取りやすくなるし、夜勤も週に1回で済むっていう話なんですけど、どうなんですか?
今回の二交替制の提案は、16時間夜勤による二交替制ですよね。
「二交替制になると休みが取りやすくなる」というのは間違いです。
「二交替制になると休みの時間が長く取れる」というものです。
考え方は簡単です。
1週間のうち2回ある夜勤を2回連続でやってしまうので「連続した休みが取りやすくなる」という理屈です。
ある場所の勤務を長くやれば、1週間のうちに他にスペースが出来るということです。
極端に言えば、1週間のうち2日間で20時間ずつやれば後の5日は休めますからね。
1週間に1回の夜勤で済むし、連続した休みが取れるなら悪くない気がしますが・・・
実際に準夜をやった後に「このまま朝まで出来るんじゃないか」って思う時がありますし・・・
日本看護協会は「交代制勤務者のためのガイドライン」を出していて、
「13時間以上の勤務はしない方がいい」「勤務は8時間が基本。8時間を超えると集中力もなくなる」と警鐘を鳴らしています。
実際に16時間の夜勤をして、朝、採血や食事の支度などもやる訳ですよね?
長時間労働は健康被害が大きいし、インシデントの可能性も高まることは医学的にも立証されています。
準夜・深夜連続勤務は想像以上に身体への負担も大きく、「休み2日のうち1日は完全に疲れてしまって何も出来ない」と言う声も上がっています。
何よりも二交替制になったからと言って、今ある業務量が減る訳ではありません。
業務量が同じでは、年休とかが取りやすくなる訳じゃないので、他に休みが増える訳ではないです。
そもそも休みが取れず、時間外労働の多い、今の三交替制に問題があるんです。
そこを改善しないで希望する人がいるからと言って、選択制とはいえ、二交替制を取り入れてしまっては後戻りが出来ません。
健康被害が増大し、インシデントの可能性が高まるような制度を取り入れることには、公共労○○中央病院支部は絶対に反対です。
公共労〇〇中央病院支部