10月8日から9日にかけて、ホテル・アウィーナ大阪にて支部の代表者11名を含む34名の参加者で支部代表者会議を開催しました。二日間に渡り熱心な討議が行なわれました。
8月には公共労のサマーキャンプが盛大にありました。9月には中国中央病院で看護部集会を開催しました。
看護部の旗も作りました。看護部としても頑張っていきましょう!皆さんの活発な意見で秋闘の方針を決めていきましょう!
重点課題については、定期大会時と変わっていないが、「重点課題」としながら、要求も混在していて、分かり難いかもしれないので、春闘までに整理しておきたい。
重点課題の中でも「1 新入職員の100%加入を目指す。支部内の非組合員への加入呼びかけを一斉に行う。非常勤職員に対しても加入呼びかけを行う。」は特に重要、新入職員は4月だけでなく毎月のようにあるので、モレのないように働きかけをしていただきたい。毎年、公共労は組合員数を減らしている。四国支部以外は「順調に」減っている。目標として「全支部で過半数の組織化」を目標にする。各支部でそれぞれ、非組合員の対象は異なるが、計画を立てて取組んで欲しい。組織拡大については、今後青年部を中心に組織対策委員会を設置して検討していく。
U−1−(2)
非常勤職員の処遇改善の項目を追加
U−2−(2)
看護師がその「専門性を持つ看護に専念できる職場にするため」にはどうしたら良いのか。医療における看護の位置付けを明確にし、専門職労働者にふさわしい働く職場環境を要求する取組みに一丸となる必要がある。
U−2−(3)−イ
10/24〜28の期間に退勤時間調査を行なう。これは、「組合活動を見せる」ことと、「非組に対しても声を掛けること」が目的になる。各支部で取り組んでいただきたい。
U−2−(4)
「夜勤個人月8日以内」を守らせるために、各支部で夜勤協定を締結し、毎月夜勤点検を行っていく。
U−5−(3)−エ
支部での学習会を開催して欲しい。学習会の補助は年2回、有効に使って秋闘時、春闘時に行っていただきたい。
U−5−(3)−オ
支部ニュースはかなり発行されるようになったと思う。ニュースを発行したら書記局に送って欲しい。
U−5−(4)
青年部の強化を図る。青年部のない支部は青年部の担当を決めて欲しい。
U−5−(5)
9/24〜25に看護部集会を開催した。看護部としての重点要求も取り決めた。署名についても取り組んでもらっている。
看護師のいない支部はないので、各支部で看護部の担当を決めて欲しい。
U−6
闘争の体制については、重点要求に対して「何の前進も見られない場合にはストライキも辞さないという覚悟で取り組む」というもの。
支部においてはギリギリまで病院側を追い詰める取組みをお願いしたい。
「病院側を追い詰める取組みが出来れば、ストライキをせずに妥結できる展開も望める」と考えている。
そのためには、重点要求を組合員に説明し、ストライキ決意表明投票で賛成を得る必要がある。
U−7
当面の日程では、ストライキ決意表明投票は10/17〜21、10/19には第一回の本部団交がある。
10/24〜28は退勤調査、支部団交は11/14までに少なくとも1回は行って欲しい。
11/15と12/7の本部団交の翌日には始業時から1時間のストライキを構えることを提案する。
2016秋年末統一要求(案)の提案(薦田書記次長)
修正を加えたもの、新規について説明
T−3−(2)
「一般職(二)の初任給
格付けを4号給引き上げること」、これは早出手当の廃止反対の中で理事者側から「「早出手当を廃止するなら」ということで
は受けられない。」というやり取りがあり、処遇改善要求なら分かる、ということなので初任給格付け4号給の引上げ要求としたもの。
T−4−(5)
「待機手当を1回につき2,000円とすること」、
T−4−(6)
「緊急呼出手当を1回につき2,000円とすること」は増額要求。
T−4−(14)
「本部支援により資格を得た職員の資格維持に必要な費用を100%支援すること」
これは、看護師の処遇改善の5−(11)「専門看護師、認定看護師の資格維持に必要な費用を100%支援すること」と同様で、
折角、本部や病院から補助金が出て資格を取得してもその後の資格を維持する費用についての補助制度がなく、
資格を維持することが大変だと言うことで要求に挙げた。
T−5−(2)
「在職5年、10年で特別昇給を行なうこと」は、元々は5−(1)「3級昇格の時期を早めること。当面、医療職(二)と同様に経験9年又は在級8年で昇格させること」が要求、団交での理事の回答は「国の3級職の比率と比較しても公立共済の方が高い」というもので、実際、国家公務員共済組合では3級職になる基準がなく、主任にならなければ3級になれないので、50歳代でも2級職がいる。そこで、確認してみると2級職の中で、特昇を行ったり、「中2階」と呼ばれる給料を適用して、全体の底上げをしているということだった。
つまり、2級職のままで給料を引き上げるということをしている。そこで、3級職昇格の時期を早めること、という要求はそのままに、「2級職での特昇を5年目、10年目で行え」という要求とした。
T−5−(9)
「専門看護師手当を月に10,000円とすること」、5−(10)「認定看護師手当を月に6,000円とすること」は、それぞれ現在の手当の倍の額を要求したもの。「今のままでは、書籍代にしかならない」という意見を反映させた。
T−6−(3)
非常勤職員の処遇改善に「病気休暇や慶弔休暇などの諸休暇を制度化すること」を加えた。
U−1−(3)
「妊産婦の夜勤についてはすべて禁止とすること」を新たな要求にした。妊産婦の夜勤については、労基法で本人が請求した場合は時間外労働、休日労働、深夜業務(午後10時から午前5時)に就けてはならないとなっている。しかし、これはあくまでも本人の請求によるもの。実際、産休に入る直前まで夜勤をやっている看護師さんがいる。本人の希望とも取れるが、病院の実情から夜勤を拒否し難いという状況が考えられる。しかし、日本医労連の調査でも、看護師は異常分娩や切迫流産が他職種に比べて異常に高いことなどから考えると「禁止すること」としなければ母体は守れないのではないかということ。
U−4−(11)
方針案の時に意見のあったとおり、「放射線技師に支給すること」を加えたい。
U−5−(1)
「2016年1月〜9月までの病院別年休取得日数の実績を提示すること」は、年休取得状況の中間報告をさせるためのもの。
U−5−(4)
「年休の繰越日数の上限20日を撤廃すること、若しくは、年休取得率向上が目標値に達しない場合、年休の買い取りなどを検討すること」、これは定期大会ではそれぞれ別の要求項目として挙げていたものを併記して一つの要求にした。
U−6−(6)−イ
「妊産婦や育児・介護による夜勤免除のための必要人員の補充を行なうこと」は、元々は「妊産婦の夜勤免除のための必要人員の補充を行なうこと」に「育児・介護による」という文言を加えたもの。
U−6−(7)−イ
「当面個人月8日以内の徹底を図ること」という文言を加えた。
U−11−(3)
部分休業の子の対象年齢は、元々、「小学校未就学児までとすること」としていたが、既に国は「小学校3年まで」となっており、地方公共団体では「小学校卒業までの子」としているところもあるので、対象年齢を引き上げた要求にした。
U−11−(2)
「産前休暇、産後休暇をそれぞれ10週とすること」。これは、国が産前6週、産後8週に対して共済組合は産前8週、産後8週と良くなっているが、地方公共団体も産前8週。しかし、先ほど話をした通り、看護師の異常分娩や切迫流産が他職種に比べて異常に高いことなどから考えると、8週では足りないのではないか、と考える。産前10週にならない場合は、年休をプラスしてでも産前休暇を延ばす取組みをしたいと考えている。
U−12
「深夜勤務の免除や時間外休日勤務の免除においては、小学校卒業までの子を養育する者とすること」という要求とした。これは、労基法では「小学校未就学児までの子」となっているもの。
民間企業では、小学校卒業までの子を養育する場合と対象年齢を引き上げているところが沢山ある。今まで、共済組合は国が変われば改正してきたが、部分休業に関しては、既に国が変更されているのに変更していない。病院側が難色を示しているという話も聞いているが、ワークライフバランスを推進する立場の共済組合が国よりも後退している制度では、話にならないと考える。
<第2日目>
青年部分科会の報告(青年部副部長 佐々木恒輔)
・サマーキャンプの報告、会計報告は間に合っていないので後日報告。サマーキャンプでのトラブルについて報告があった。
ウィンターキャンプへ引き継ぎたい。
・キャンプのあり方について、マニュアルの様なものを作成していく
・2017年度青年部企画、ウィンターキャンプの視察を兼ねて東北で実施する。
・組織拡大について、新人勧誘のグッズなどについて検討していく。
看護部分科会の報告 (松岡中央執行委員長)
・中国支部は10/13に支部看護部集会を予定。東北、四国支部の課題は、まずどうやって人を集めるか?
10/19に向けて各要求について読み合わせをして意識統一を図る。
・団交に向けて、組合員から要求に対する意見を集めて、団交で話す。フリップを作成する。
・年休が取れていない。キャンペーンがあれば休み希望出し易い、期間を拡大してはどうか?
【統一要求(案)についての協議】
書記長 待機手当の要求は、平日と休日では額を変えた方が良いのか?
東北支部 認定看護師、専門看護師の手当はもらうべき、資格維持のためにも支援はして欲しい
関東支部 平日、休日で分けた方がいい。
中国支部 医(二)に呼び出しは基本ない。資格維持は、放射線科はもらえている。診療報酬に影響があるため当直になった。
四国支部 認定看護師手当6,000円では安いのでは?
東北支部 認定看護師と専門看護師では専門性も異なる、同額というのはどうか。
書記長 待機手当は平日2,000円、休日5,000円にしましょうか?資格維持のための費用については、
各支部の実態を調査しておいて欲しい(交通費、受験料のこととか)。病院のためのことでもある。本部にしっかり要求したい。
タイムレコーダーについては、要求から削る。産前休暇10週になっている自治体はない。
しかし、看護師の異常分娩などのリスクの高さから考えての要求になる。産前10週になるよう、
2週年休消化させろ!という主張もありだと考えている。
認定看護師手当と専門看護師手当については、むしろ維持費用をしっかり要求する方向で考える。
東京支部分会 年休消化では、本来の年休の主旨とは異なった年休などもカウントされているのでは?それについてはどう考えるのか?
書記長 本来の年休の取り方等を追及していく必要はあると考えている。現在は10日取れるかどうかのレベル、
今後は取得した年休が申請して取得できたものか?など調べていく必要がある。
年休取得キャンペーンは支部独自で1年間ずっとやってもいい!長期連続休暇なども組合員から要望が高い。
「年に一度5日連続の休暇を」など、必要があればそういうキャンペーンを考えても良い。
年休を請求し、年休を20日取得できる人員配置をさせていく必要がある。
畑山中執 年休取れている部署と取れていない部署を明確にして追及していく必要がある。
東北支部 不妊治療しているスタッフへの何かしらの支援をしていく必要があるのでは?
通院も大変だし、制度として何か支援できたら良いのでは?
東京支部分会 東北支部の意見に賛成。勤務のサイクル的にも負担が多い。民間企業では取り組んでいるところもある。
東北支部 要求に載せなくても良いから、要求書を渡すときに口頭でもいい。
中国支部 休みの定義などは難しいかもしれないが、文面には載せて欲しい。
畑山中執 文面に載せて、中身は春に向けて詰めていく必要がある。
書記長 不妊治療のために退職した職員も少なくない。反対でないなら要求に載せる。団交までに調べておく必要がある。
※政府は2017年度から仕事を続けながら不妊治療を受ける従業員を支援するための制度創設に乗り出すことが分かった。
現在の不妊治療に対する助成制度だけではなく、治療と仕事の両立に向けた企業支援の枠組みを創設し、
女性の社会進出を阻害する要員を取り除きたい考えだ。
頻繁な通院が必要な不妊治療は仕事との両立が難しく、従業員が退職を余儀なくされるケースが少なくない。
政府は新たな制度を、安倍内閣が掲げる「働き方改革」に位置づけたい考えだ・・・(読売新聞10月12日)
東北支部 メンタルヘルスが義務化されたことについて、報告させたらどうか?
四国支部 外来看護師が日直、夜間当直させられている。夜勤だけではなく当直も50歳以上は免除にして欲しい
書記長 メンタルヘルスの説明をするように要求する。夜勤だけでなく当直についても同様とする文面に変える。
中国や四国の救急対応のための当直勤務は「違法当直」そもそも当直勤務で救急対応は出来ないことになっている。
そこはしっかり抑えておいて欲しい。
2016統一要求(案)については、全支部賛成で承認
閉会あいさつ(渡辺副中央執行委員長)
「定期大会から重点課題について議論してきて、課題に対し十分理解し問題意識を高く持つことができてきていると思います。
支部や部署ごとで問題意識の差はあるとは思いますが、まずはその部署がしっかりと声を上げて、
そして周りも声を上げて、一致団結して課題に取り組んでいきましょう!
支部での要求をしっかり出し、支部からの声で病院を動かせるような働きかけができるよう、
秋年末闘争頑張っていきましょう!2日間お疲れ様でした。」
おわりに
二日間の熱心なご討議お疲れ様でした。
役員の方々もご苦労様でした。7月の定期大会では、議論が尽くされていなかった方針の部分にも
踏み込んで協議が出来たのではないかと感じています。
また、要求に関しても沢山のご意見をいただき、補正することが出来ました。
大会の後、サマーキャンプなどを通じて組合員同士のコミュニケーションが出来たことや
看護部集会を行ったことにより意思統一が出来たこともあるかと思います。
問題は沢山あります。みんなで協議し、一歩ずつ、だけど確実に前進していきたい。
そんな組合員の願いが、この秋年末闘争に向けて一つになれるようこれからも頑張りましょう!