2015秋年末公共労支部代表者会議
開催報告
(2015/10/10〜11ホテル・アウィーナ大阪)
10月10日から11日にかけて、ホテル・アウィーナ大阪にて支部の代表者12名を含む21名の参加者で支部代表者会議が行われました。二日間に渡り熱心な討議が行なわれました。
佐々木一則中央執行委員長のあいさつ
お疲れ様です。大会から時間がありました。
この間、看護部集会も行いました。
参加は全支部からではなかったけれど、現状についての意見を出し合いました。
病院によって状況が異なるので、それぞれの項目についての温度差はあるが、情報交換を行いました。
医(三)の課題について、要求を決めて理事者に迫る項目も決めました。各支部で事前に協議してもらっている事項もあります。
一つの方向性をこの会議で、公共労として決めたいので、活発な議論をお願いします。
2015秋年末闘争方針(案)について (書記長)
重点課題については、定期大会時と変わっていないので、闘争方針で新たなものを説明。
T−1−(2)
人事評価制度については、従来から「チーム医療に馴染まない」という考えから反対という考え方であった。
このこと自体は変わらないが、人事評価によって給料や一時金に格差が生じることは絶対反対であり、
「職員のモチベーションがあがる仕組みを作ることに反対ではない」という考え方を取り、
現状の人事評価の仕組みの中で問題のあることについては、協議していくというもの。この辺りは、今まで曖昧だった。
T−2−(2)
看護師がその「専門性を持つ看護に専念できる職場にするため」にはどうしたら良いのか。医療における看護の位置付けを明確にし、専門職労働者にふさわしい働く職場環境を要求する取組みに一丸となる必要がある。
T−2−(3)
各病院にタイムレコーダーの設置要求を行い、時間管理を徹底させる。10/26〜30の期間に退勤時間調査を行なう。これは、「組合活動を見せる」ことと、「非組に対しても声を掛けること」が目的になる。各支部で取り組んでいただきたい。
なお、タイムレコーダーの設置に関しては労基署が「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準(資料配付)」を示している。
T−2−(4)
毎月夜勤点検を行う。夜勤個人月8日以内が守られているかどうかをしっかりと組合が把握しなければいけない。
T−3−(6)
医労連からの統一要請書に応える。
T−5−(3)−イ
支部や分会は定期大会を公共労の定期大会前に開催し、新執行部が定期大会に参加するようにして欲しい。
T−5−(3)−オ
ニュースは、今後も月に1回は発行するようにして欲しい。活動していれば、ニュースは沢山あるはず。
ニュースを発行することによって、組合員を意識した活動にも繋がる。
必要人員の算定について
@厚労省の算定式で示した1人当たり年間総労働日数225日を使えば、
部署単位で「あと何日年休を増やせば良いのかの観点」で考えれば、
目標年休数−部署の年休取得数×部署の職員数÷225日
で簡単に計算できる。
各支部の状況報告
(@年休取得キャンペーンA支部の秋年末闘争状況Bその他)
ア 東北支部
@ まだ、集計は出ていない。支部ニュースで呼び掛けしている。
期間中取得できない人は12月に取得できるようにしたい。
A 昨日(10/9)定期大会を開催、看護の処遇改善で増員要求をする。
二交替制導入の提案がある。協定を締結していないのに「二交替制での勤務割」
で話が来ている。「協定を締結していないのだからおかしい」年休取得率の向上に向けて要求していく。
イ 関東支部
@ ニュースで知らせ、声掛けをしている。コメディカルは取れているが、看護部は人員不足で厳しい。
最近、また辞める人が増えていて「病棟閉鎖問題」にも、募集かけても来ない。
経営状況は改善の見込みがあり、看護部が確保できれば経営も安定するはず。
看護部の歓迎会などの催しもやっている。中途採用や派遣も検討。
A 支部団交を11/9に予定している。
B 非常勤職員の処遇が大きく改善した。就業規則を改定、周知方法も改善、雇用期間も明記し、正規職員への雇用も明記、
特休も取れるようになった(開院記念日1日、レク休1日)。
時給もUP、昼食も講堂で取れるように。院内保育も8月から夜間保育開始、夜勤者、常時保育者は無料、給食も無料で提供できるようになった。
庶務課長が変わって、対応が変わり、話し合いができるようになった。
年休の取得は、トップからの通知などをやらないと難しい。
ウ 東海支部
@ 9月コメディカルはシルバーウィークもあって取れなかった。10月は9月より取れているが、年休かレク休かは分からない。
看護部の情報は聞けていない。
A 先週、拡大執行委員会を開催、組合事務室の実現が出来ていなく引続き要求する。年末年始勤務手当の要求など、なるべく早く要求を出す。
エ 中国支部
@ 看護部長から師長に通達(年休取得させるよう)が出ている。シルバーウィークがあったから、年休取得ができたかどうか。
コメディカルは申請したら取れている。
A 増員要求する。一つの病棟で夜勤回数10回が続いている。産休、育休者が多いか。過去5年間の状況を調査。
リハビリや薬剤部の要求も。10/23窓口交渉後に支部団交の日程を決定する。
オ 四国支部
@ 病院に通知し、ニュースでも周知を図った。報告の回収率は50%程度。取得しなかった理由として病休を取った。
忘れてた。タイミングがなかった。休み希望が週休に変更されていた。レク休に変更させられた。他の職種と比較されるので取り難い、など。
取得出来た全体で75%、取得出来なかった12%
A 大会後、臨時大会を行い、旅費などの規程改正、2016サマーキャンプの取組み進めている。
支部要求のアンケート実施、9月中旬に支部団交実施25名参加、「病院が赤字なので」「本部が決めていること」などでなかなかうまくいってない。
B 支部ニュースは3ヶ月で12号発行出来た。組合員の増減はない。
各支部の報告事項に関して
駒宮書記長 東北が年休取得キャンペーンについての集計をしていない、ということは11月の勤務割はもう終わっているので、
11月に向けて何も出来ていないことにならないか。他の支部はどうなっているのか?
関東支部 関東は10月10日までが勤務希望で11月はもう間に合わない。11月以降も年休取得については追及していきたい。
四国支部 ニュースで案内していたにも関わらず忘れていた人がいて残念、またニュースを出して周知したい。
松岡議長 具体的なやり方とか、役員を集めて話し合ったらどうか
東海支部 看護部については把握出来ていない。支部代の報告を絡めて、ニュースでやる。11月に限らず、年休申請を促進する。
中国支部 まだ、集計出来ていない。改めて休み希望を出すように周知したい。
書記長 9月〜11月のキャンペーンはあくまでも目安、60%の取得を目指すなら12日取得するから、毎月1日ということ。
四国支部でも8.1日しか取れていない。+3日は是非取って欲しい。9月〜11月に取れなければ12月でまとめて取得するつもりでいて欲しい。
キャンペーンに取り組んだのかどうかが大事、定期大会でも「大変だ」と反応した支部が頑張っている。
年20日は権利であるが、交替制勤務者は特に取れないという。だけど、病気になったら休む。
年休に対する考え方、権利行使の意識が薄いのではないか。結果も大事だが、支部としてどう取り組んだのかというプロセスが大事。
年休1日は時給換算すれば少ない人でも1万円になる。それを10日以上捨てている。東海支部も看護部としっかり連絡取って欲しい。
中国支部は元々、月1日程度は年休を取得出来ていたから、キャンペーンをやってもプラスにならないのでは、という懸念があったがどうか。
四国支部の報告にある週休やレク休に切り替えられたは問題。それでは意味が違う。じゃぁ、12月にまとめて年休を取れるのか、
四国支部は、レク休は3月まで取れるんだから、まずは12月までの年休消化をと考え、レク休より年休を優先したはず。
レク休に振り替えられた分は必ず、12月に年休で穴埋めさせて欲しい。
東北支部 看護部長から師長に年休申請を受け入れるようにと言って、看護部はそういう認識になっていた。
議長 四国は逆でレク休消化を優先させようとしていた。
佐々木委員長 休みを取れたところ、取れなかったところがあるが、「休みを取らせる」ということを部署でしっかり思わないとまずい。
組合がそういう環境を作って欲しい。休んだら大変となるのは、お互い様。休みを取って当り前、休むのに気を遣わせないで休ませてあげたい。
関東支部 そういう意識を根付かせるのは大変。キャンペーンにより休み希望を付け易くなった。看護部で(職制から)アナウンスして欲しい。
トップが年休を取るようになって欲しい。組合ではニュースとか集会を開いて周知させていく。
10/24にイベントをやって、みんなが年休を申請して参加させる。
議長 病院ごとの目標があるはず、取得状況を毎月出していくなども必要。
個人にも残りがこれだけある、なんて示してあげられれば・・・
書記長 ・5月末時点で途中経過を病院に出してもらい、残り半年の目標を明確にさせる。
・関東支部の要求実現がすごい!各支部で細かいことでも要求して取りにいかないといけない。
看護部集会でも出たけど、PCが部署で1台しかなく、その入力の順番待ちで残業になるなんて話も支部で対応すべきではないかと感じた。
改めて、支部で組合員の意見を聞くことが必要。出待ちして聞いたり、何か問題がないか非常勤職員の話も聞いたり、
地道な組合活動を積み上げてきた成果だと思う。退勤調査を行ない、組合員から直接話を聞いて欲しい。退勤調査終了後に各病棟を回って点検を。
・関東支部の看護師不足は深刻だと感じた。
関東支部 深刻。人材派遣からも来たがらない。条件は決して悪くないのに集まらない。
書記長 看護師同士で情報が行き交うから、採用する職員の条件だけではなく、実は今いる看護師の待遇を良くしないとなかなか集まらない。
関東支部 看護部の体制も変わり、方針も変更になった。悪くはなっていないと思う。
書記長 人が少なくなると処遇が悪くなり、更に人が減って行く。今いる看護師を大事にしなくてはいけない。
各支部の協議結果報告
(@年末年始勤務手当A早出手当B組織拡大Cタイムレコーダーの設置D人事評価制度E夜勤点検F退勤時間調査G2016定期大会日程
※@、Aに関しては方針に係わるので
各支部からの意見の詳細は掲載していない。)
ア 東北支部
@ 長期休日勤務手当8,000円の要求に賛成。
A 該当者が2名いる。現在の早朝勤務手当2,000円の要求に賛成、署名に取組むことはどうか。
B 「組織強化月間における奨励金」を有効活用した取組みを考えたい。医労連共済の「慶弔共済」へ加入し、
組合加入のメリットとしてアピール出来ないかを検討。
C 始業時間と就業時間を把握する上では有効。
E 実施可能
F 二回は難しいが、たとえ、一回でも組合活動として取り組めるようにしたい。
G 平日開催に賛成
イ 関東支部
@ 長期休日勤務手当8,000円の要求に賛成。
A 支部独自でも支給させられるよう交渉する。
B 永年勤続パーティー、関中Cafe、看護部と話し合い歓迎会をやったりコミュニケーションを図っていきたい。
支部ニュース、院内webなどを非組の人も見れるようにしたところ、問い合わせも来ている。既読率は全体で8割。
C 異論はない。休みの管理も出来る。
D 面談を行わず自己申告書だけのところもあり、評価制度が統一されていないのに給料に反映させるのはおかしい。
個々の足りないところを伸ばし、モチベーションを上げるためには面談は必要だと思う。
E 毎月、勤務表をもらえるようになったので、点検出来る。正循環などにも取り組みたい。
F マニュアルどおりには出来ないが、支部で協議し、独自アンケートも検討したい。
G 土日が良い。連休は、新幹線の指定席も取り難いから避けて欲しい。
ウ 東海支部
@ 支部独自でも要求したい。
A 早出手当の該当組合員がいないから、要求や闘争は難しい。
B 二つの組合があるから難しい。イベント(飲み会)などを行い、コミュニケーションは取っていきたい。一定期間の組合費を無料にするとかも検討。
C 管理者の管理が強化される。運用面で難しいので消極的。
E 今までやっていないので、総務に確認してみる。
F 出来るかどうか。
G 平日開催でも大丈夫。
エ 中国支部
@ 統一要求案に賛成。
A 要求案に賛成、早朝勤務手当2,000円を要求し続ける。
B 非組合員の名簿作成をする、という意見もあるが、今は組合員の現状維持が重要であり、減らさないようにすることが大事だと考えている。
楽しい組合づくりを目指していく。
C 始業前時間の管理には有効。しかし、始業前の超勤をしっかりと申請出来れば不要。
D 自己申告で個人目標とはそぐわない目標で評価される。不透明な評価制度は問題。
E 賛成、実施している部署もある。夜勤が10回以上の部署があり、改善させたい。いつまでに改善出来るのか、など協議するようにしたい。
F 退勤時に行うのは難しい。誰がするのか?などもある。配付して回答を得る、ではダメか。
G 平日開催は賛成。是非。
オ 四国支部
@ 支部団交を10/2に実施、「権限外である」「本部で決めること」などの回答が多い。
「赤字改善が言われている中で、新たな手当を作っていいのか本部に聞いて欲しい」
「経営が悪くても新たな手当を申請してもいい、という文書が欲しい」と言われた。
去年と同じ内容だが、通常勤務者については160/100を要求。公共労全体で要求していく。
B 新人全員を加入させた。本部の財源で医労連の行事参加が出来ないのは困る。毎年参加していた行事で休み希望も出していたのに、
突然今年は参加出来なくなるのはどうか。団交人数も絞り、相当、財源を理由にしめつけが続くとモチベーションの低下を招かないか。
いつまで続くのか聞かせて欲しい。
C 運用面は色々あるが、要求していく。
D 評価基準など示すように言っているが、プライバシーを盾に示さない。
新しい人には評価が低いのでは?若い子も頑張れば給料上がるというがそんなことはない。
畑違いの評価者が評価出来る訳がないなどの不信感がある。
E 勤務表をもらい点検したい。
F 現在、実施に向けて準備中。
G 平日開催に賛成。組合休暇を取れるんだから。
各支部での協議結果を受けて
書記長
年末年始勤務手当問題・早出手当問題については、支部での協議に委ねるのは「酷」かと思った内容。
中央執行委員会でも今後の方針をどうしたものかと。
年末年始勤務手当問題は、昨年の闘争で一定の前進があった。交替制勤務者については昨年は5,400円→3,600円になるところで、
「財源を7,200円とした休日給の支給」ということになった。だけど、交替制勤務者以外については減るばかりであり、今年はどうするのか。
各支部の対応が分かれたために温度差も違い、ストライキとかは難しいのではないか、と考えている。
「年末年始勤務手当の廃止問題は終わっていない」今年は、1,800円で来年は0円になってしまう。
休日給100分の160が実現出来なければ年末年始の勤務に対する手当は無くなってしまう。来年もう一度、闘争を組み直さないといけない。
この秋年末でも休日給100分の160の要求は下げないけれど、今年については「昨年の支給レベルを維持する」ということしかないのか、
というところ。おそらく、来年の闘争がカギとなる。
早出手当問題については、定期大会で調理の方たちに集まってもらって話し合った。
「早出勤務の大変さ、重要さを理事者が理解していないことが、どうしても納得出来ない」ということで、今回の確認書という形での提出となった。
どう回答するのか、反応を見たい。
手当は付けないとなった時にどうするか。
(そのことだけで)ストライキというのは念頭にないが、公共労は「年末年始勤務手当問題と早出手当問題は一緒」という考え方。
働く者の誇りに対する手当、来年4月には600円が300円にと、半額になってしまう。それでは納得いかない。
組織拡大については、各支部で本気になって考えて欲しい。組織対策費用と奨励金をうまく運用して組織拡大に繋げてください。
「現状維持が優先」という支部もあったが、現状維持は当然のことであり、
「組織を拡大していかなければ、現状維持出来ない」という理屈も分かって欲しい。
組合員や非組とのコミュニケーションは重要、退勤時間調査も是非実施して欲しい。
中央でグッズなど、やって欲しいことがあったら言ってください。
タイムレコーダーの設置要求については、資料にあるとおり、
労基署の基準として労働時間管理の方法としてタイムレコーダーの設置を示していることや、
国家公務員共済の病院でも時間外勤務手当の未払いの是正としてタイムレコーダーを設置する方向になったことなどから、
「現状では運用面での課題はあるものの、設置していく方向に進む」と考えられる。これについては、もう一度議論をして欲しい。
人事評価制度については、今の給料などに反映される制度については反対だが、実際に行われている人事評価制度の仕方については、
改善要求をしていきたい。問題点を支部でも協議しておいて欲しい。
夜勤点検は、支部で取り組んで欲しい。個人月8日以内としているのに現実は
9回、10回とやっている実態があるのに組合が点検すらしていないのは問題。「9回、10回はダメだ」という姿勢を示して欲しい。
関東支部のように勤務表を出させて確認出来れば。
退勤時間調査は、是非やって欲しい。やらないよりは、たとえ一回でもやった方が良い。
組合員や非組と直接話をして欲しい。グッズ、飴、チョコレート、ティッシュなどを各支部に送る。派手にやってください。
定期大会の日程については、従来どおりの土・日開催を希望する声も挙がったが、
これは決めないといけないので、概ね金・土開催でという声なので来年の大会は7月8日(金)〜9日(土)開催でお願いしたい。
2015秋年末統一要求(案)の提案(書記長)
新たに加えたもの、修正したものについて、説明しました。
T−2
昇給や一時金を成績で査定して格差をつける「人事評価制度」に反対。「勤勉手当の成績率運用」を行わないこと
不透明で職員間に不信感を募る「人事評価制度」については抜本的な見直しを行うこと (闘争方針のところで議論)
T−4−(4)
透析室勤務をしている臨床工学技士及び看護師に対し、透析手当を日額350円支給すること (従来は、「血液を取り扱ったり、触れたりする危険に対する手当を設け、1勤務1,000円とすること」だったが、より具体的な要求に変更)
T−4−(5)
緊急呼出手当を1回につき900円とし、深夜は5割増とすること (要求額を明記した。)
T−5−(4)
月8日を超える夜勤(ニ交替制では4回)については、9日については9日を超えた1日(1回)につき正規の夜間看護手当の5割増、
10日以上(ニ交替制では5回以上)については超えた1日(1回)につき10割増とすること
(割増しさせることが目的ではなく、本来は個人月8日以内の夜勤を守らせることが重要。
しかし、現実には、10回以上夜勤している職員がいるので、割増し手当を増額させる要求とした。)
U−1−(3)
厚労省局長連名の通知により医療機関に求めている「労働時間管理者」を明確にし、必要な研修等を行うこと、
各病院における労働時間に関する課題を明確にし、改善をはかること (医労連からの要請に基づくもの)
U−1−(4)
タイムレコーダーの設置を行うなど、各病院に対し労働時間管理の徹底を指導すること (闘争方針のところで議論、どうするか)
U−1−(5)
「十分な勤務間隔の確保」「より負担の少ない交替制勤務」など、局長通知に基づいた夜勤交替制勤務の負担軽減をはかること (医労連からの要請に基づくもの)
U−1−(6)
情報収集等の始業前労働については、時間外勤務手当の不払いとならないよう実態を調査の上、
各病院に指導を行うとともに、その改善をはかること (医労連からの要請に基づくもの)
U−2
看護師による「特定行為」を実施しないこと、「特定行為」における研修を強要しないこと (看護師が看護に専念するためには「特定行為」は要らない。)
U−4
年休取得率を向上させるよう各病院に指導を行うこと、毎年9月から11月までの3か月間に年休5日の計画付与を行うこと。
そのための労使協定を締結すること (たとえ、労使協定にならなくても来年は、キャンペーンを強化して行使する。)
U−6−(4)
特に夜勤前、夜勤明けの職員については負担とならないよう配慮させること (医労連からの要請に基づくもの)
U−9
部分休業における子の対象年齢を小学校未就学児までとすること
(大会で四国支部からも要望されている。次世代育成支援、「働き続けられる職場づくり」のためには必要なこと)
U−15−(2)
就業規則に規定を設け、労使協定を締結すること (医労連からの要請に基づくもの)
U−17
都道府県支部・宿泊施設においても、就業規則の未制定、
不払い残業などがないように労働基準法を遵守するよう指導を行うこと、労働安全衛生の徹底、ハラスメントの防止についても指導を行うこと。
そのために支部・宿泊施設における実態調査をすること (県支部や宿泊施設は、病院職場よりも労働基準法を遵守していないので。)
2015秋年末統一要求(案)の質疑応答・協議・採決
四国支部 部分休業については、支部団交でも要求した。「人数限られていて難しい」と言われた。
「休職しても昇格に影響がない、ということは公平感がない」と言われた。中央で要求して欲しい。
書記長 部分休業については、3歳までになっているが、これとは別に短時間勤務について各病院で規定出来ることになっている。
たとえば、本部職員の場合「子が中学校就学時まで」と規定している。病院の場合、院内保育などがあることからか、短時間勤務が規程されていない。
四国中央病院の場合、それがなければ辞めざるを得ない職員がいるのに規定しないという。どういうことなのか。
先日の看護部集会で明らかになったが、四国では、院内保育所を利用している職員に対し、
院内保育がない土日に勤務を割り振っているという話が出ている。何のための制度なのか。
「次世代育成支援」の主旨に沿っていないではないか。本部で交渉出来るのは育児部分休業なので、
育児部分休業の対象を引き上げることを要求することにした。
ワーク・ライフ・バランスをどう考えていくのかが重要、辞めないで勤務し続けられる環境を作らせなくてはいけない。
委員長 こういうことで離職する人も多いと思うから、組合がしっかり対応しなければいけない。
四国支部 対象者が多いから、あまり宣伝したくないとか、病院が赤字だから無理と直ぐになってしまう。是非、中央でやって欲しい。
書記長 その一時の費用が投資としてどれだけのものが得られるのかを考えず、目先の損得だけを考えてしまう。
そういう環境で働かせてあげられる、ということがどれだけ病院のPRになるか。
委員長 現場の事務部が「上(本部)に言ってください」というのは違う。「職員を見なさい」と。
そこは、支部としても組合員を守る訳だし、強く言わないと。
関東支部 うちの病院も赤字だけど、保育所の充実を図ることが出来た。赤字でも出来る。
庶務課長が「働きやすい環境から作る」と、給食についても派遣ではなく正規入れるからこそ、無料化が図れたもの。
書記長 たとえ、病院が赤字でも職員のことを考えるべき、そういう職員に対する姿勢が病院に求められる。
議長 タイムレコーダーのこと、ストライキの時間設定のことについてはどうですか?再び意見を言って欲しい。
東北支部 タイムレコーダー設置に賛成。病院から提案される前にこちらから要求して設置してもらった方が良い。
ストライキの設定にも賛成。 関東支部 こちらから設置要求をするとなると、快く思わない職員もいるかも。
「どうですか?」という感じの表現ではどうか。大規模なストは組めないかもしれないが、取り組みたい。
東海支部 タイムレコーダー設置については、事務の方から仕事が増えるから止めてくれと言われているので、賛成しかねる。保留。
ストライキについては、スト決やって、反対多数なら出来ない。どういう要求でストライキをやるのか。
中国支部 タイムレコーダーの設置に関しては、運用面で話し合いを詰めた上でなら賛成だが。やわらかい文章で要求できないか。
ストライキについては、何についてやるのかを決めるということが前提になるが賛成。
書記長 タイムレコーダーの設置要求に関しては表現の問題になりますか。
目的は「労働時間管理の徹底」にあるのだから、タイムレコーダーの設置はあくまでも方法の問題と考えれば、
言い方を逆にして、「タイムレコーダーの設置など、労働時間管理の徹底を行うこと」としては、どうか。
ストライキに関しては、意見が出たように何が重要なのかを決めなければいけない。
「何でストライキをやるのか」回答が出ないまでも「これについては、次回(いつまでに)までに必ず検討する」という考えが示されるか、
このことについては、最低こういう文字(表現)がないとダメだとかあると思う。
また、ストライキの実施に関しても今回は2時間、4時間と構えているが、状況によって一回目は1時間の職場集会にするとかはあると考えている。
項目として中央執行委員会では、
@長期休日期間における休日給の支給割合を100分の160とし、勤務した者には特別休暇を与えること
A早出手当に関する確認書に対する回答B看護師の3級昇格C 9回以上夜勤の加算額の割増D年休の計画付与を重点課題と考えているが、他にはどうか。
関東支部 看護師は主任でないと昇格しないというのは、公立学校共済組合独自の制度なのか
委員長 公立学校共済組合独自だ。
関東支部 主任制度は意味がない。
書記長 主任制度は、国にならったものと考えるが、医(三)は15年昇格がない。3年目ぐらいから責任も増えて、
忙しくなるのに昇格しないので「給料が見合っていない」という絶望感がある。医(二)とは10年で逆転してしまう。
まずは、15年を1年でも2年でも縮めていく。
議長 飛び級はあり得る。15年経たなくても入職して直ぐでも主任になれば3級、
どちらにしても15年経験者も、5年でも同じ級と言うこと、大体は15年以上で3級に上がった者を主任にしても、
呼び方が変わるだけで給料表に反映されていない。3級でいたものが主任になったら、4級にならないとおかしいというとになる。
関東支部 それならば、主任制度の撤廃の方が分かり易くないか。
委員長 医(三)の主任は、他の職種と位置付けが違う。
書記長 給料制度は、国の「職務職階級制度」によるもの。昇格がないということは、経験を認めていないということ、
15年まではレベルがみんな一緒だと、東京都なら事務は5年ぐらいで試験を受けて、昇格になる。
(国の給与制度だと)昇格すると、通常の定期昇給と違い、2万円ぐらい給料が上がる。
公務員の給料は、昇格して「いかに級をまたぐか」が大事なのに医(三)は15年昇格がない。
委員長 この問題では、医(三)の人たちは怒っている。だから、今回、何らかの回答を得たい。
他の項目についてはどうか。放射線取扱手当については?線量によらず、という要求だが。
四国支部 (支給状況は)2ヶ月に1回出るか出ないか。
東海支部 (支給対象者は)ほとんどいない。書記長 職種が偏ってもいけない。バランス取った方が良いが、放射線取扱手当はどうか。
四国支部 要求に入れて欲しい。
関東支部 元々、被ばくを防ぐために技師がいる。それでも被ばくさせるペナルティとしての手当。
今の時代、看護師も技師も被ばくする。国の制度は古い。東北支部 緊急呼出手当も是非入れて欲しい。
書記長 では、重点課題として放射線取扱手当と緊急呼出手当を加えますか。
スト決にもこの項目とあと賃金と一時金の増額を加えた内容で出すということで。
議長 支部団交でもしっかり詰めて、本部団交に臨める様にして欲しい。
その他、「支部団交における質問等」も出て、各支部の団交の様子などを話し合った。
病院側が「本部がダメだと言っている」というのは常套手段であり、「病院ではなく本部に言って欲しい」というのは、
「病院としての責任を回避している。」などの意見交換が行われた。また、各支部の支部団交の様子などを情報交換し合った。
「同じ職場内なので険悪になるのは避けたい」という意見によるものだが、「言わなければならないことははっきり言うが、
お互いが協議していく姿勢を持つことが大切ではないか」と言った意見も出た。
その他
・四国支部 2016年のサマーキャンプについてお知らせしたい。2016年8月26日(金)〜28日(日)香川県高松市で開催。130人で予約。
書記長 日程が決まったということですね。
11月に青年部会議を行い、次々回以降のキャンプのあり方などについても協議したい。
公共労の将来を担う人材の育成という観点から、青年部活動はとても重要だと考えている。
2015秋年末統一要求(案)について採決を行い、全支部賛成で決定しました。
おわりに
二日間の熱心なご討議お疲れ様でした。
今回の支部代表者会議では、支部代表者から様々な意見が出て、活発な討議が行えたと思います。
この秋年末闘争については、従来からの年末年始勤務手当と早出勤務手当問題に対する闘争の他にも新たな闘争をしっかりと取組んでいく必要があります。
夜勤点検調査や退勤時間調査についても各支部で取り組んでいただきたい。定期大会で提起した「支部と中央の連携」についても支部団交でどれだけ詰め寄ることが出来るのかは重要です。
公共労は、これからも支部との連携を重視した取組みをしてまいりたいと思いますので、支部は支部で「組合員との連携」を意識して活動していただくよう、今後ともよろしくお願いします。